護衛艦「かが」初公試、完成秒読みに 海自ヘリ空母、4隻体制化の大きな意味、浮き彫りになる課題

2016年8月に、ヘリ空母「かが」が初公試を実施。まもなく海上自衛隊の「ヘリ空母」が4隻体制になります。これは日本の防衛、そして災害対策にとって大きな意味があるものですが、それにより「別の課題」が浮き彫りになりつつあるようです。

「海の戦い」で非常に重要な役割を果たす「かが」

「かが」および3隻のヘリ空母に課せられた最大の役割は「対潜作戦」です。現代の高性能な潜水艦は、常にその身を隠しながらの行動が可能。潜水艦を探知するには、ディーゼルエンジンを運転するため海上へまれに突き出される空気流入・排出口を探しだすか、ごくわずかなスクリュー音をソナーによってとらえるしかありません。

 ただいずれの方法も、ほぼ無限ともいえる広大な海に比べ、針の先ほどの範囲しか索敵することができないため、海中にひそむ潜水艦をピンポイントで探しだして駆逐することは、基本的に不可能といえます。

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海上自衛隊の対潜哨戒ヘリコプターSH-60K「シーホーク」(2015年10月、恵 知仁撮影)。

 そのため「かが」は通常7機、最大で十数機のSH-60J、またその後継機であるSH-60K「シーホーク」対潜哨戒ヘリコプターを搭載。複数機が同時に離発着可能な広い飛行甲板を生かし、自艦の周囲を常に「シーホーク」で哨戒することで、艦隊に接近する潜水艦を探知する「対潜哨戒網」を構築します。これによって、敵潜水艦を排除できなくとも、攻撃をあきらめさせたり、攻撃を受けた場合でも即座に反撃できると同時に、対抗手段を実施するための時間的な猶予を確保できます。

 現代では有事において、対潜作戦能力の低い艦は全く行動できません。たとえば1982(昭和57)年のフォークランド紛争において、アルゼンチン海軍は敵国イギリス海軍の潜水艦を恐れ、作戦に大きな制限を受けました。

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コメント

5件のコメント

  1. 初公試は2日です。訂正ください。

  2. 有事の際には、固定翼機の使用は……アリ?。

  3. ヘリコプターが艦と同じローテションである必要はないんじゃね?

    ついでに言うと、これまでのヘリ搭載護衛艦の整備能力に不安があるからこそ大型で整備スペースの取れる洋上整備集約艦とみなすこともできるんじゃね?

  4. 海上自衛隊(警備隊)発足時に米国がボーグ級護衛空母1〜2隻貸与するプランがあっただとか、80年代もあくまで旧海軍のような空母が欲しいわけではないとの前置きでシーレーンには対潜用のヘリ空母が必要と語ってた現役自衛官幹部がいたように海自の主任務は長らく機雷除去と対潜が中心だったわけですが、今の時期にそれが実現したことが時代とマッチしているのかといたとこまで分析して語った記事にはお目にかかってません。

  5. F-35Bは結局導入できんのか?

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