「これ、トヨタ公式だったの…」 他のクルマがモノクロに見える衝撃度「ピンクのクラウン」は一体何だったのか? “2つの説”とは?
トヨタ「クラウン」の旧モデルで見られた、あまりにも派手な、真っピンク色の車体。これはカスタム車ではなく、トヨタが公式にラインアップしたものです。なぜクラウンをピンクにしよう、と思ったのでしょうか。
駐車場では周囲のクルマがモノクロに見えてしまう!?
筆者は先日、名古屋のトヨタ博物館でこの真っピンクのクラウンの実車を見て、改めて衝撃を受けました。しかも、駐車場でも個人所有の同モデルを発見し、二重の衝撃でした。遠目に真っピンクのクラウンを見ると、一瞬、周囲のクルマがモノクロに見えてしまうほどの強い存在感を放っていました。
同時に、こんな前代未聞なクルマを生み出す自由が認められているトヨタが好きにもなりました。モータリゼーション黄金期は、四輪・二輪各社とも独自の企画・開発による挑戦的なモデルをバンバン出し続けていました。しかし、市場が成熟すると、念入りな市場調査を行った上での開発が定石となり、結果的に「遊び心を感じる乗りもの」が少なくなったように感じます。
そんな中で、突如トヨタが打ち出したピンクのクラウン。相応のマーケティングはあったでしょうが、トヨタがポジティブに「面白さ」を追求した一つのカタチのようにも映ります。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
コメント