「驚愕設計の主翼or大小6発プロペラ」概念覆す“2種の革新的旅客機”なぜこのルックスに? 欧州で官民一体で研究進む
ほんとに飛んだらスゴイ。
支柱付き主翼orスロペラ6発
EUの官民が主導する研究・イノベーション・プログラム「クリーン・アビエーション」では、2030年半ばの運用を目指し、リージョナル航空機「HERA」を研究しています。この航空機は、既存の旅客機とは全く異なるスタイルのユニークな翼部分を持ちます。どのような効果があるのでしょうか。

HERA航空機は約50~100席を搭載し、500km以下の近距離路線への投入を想定した機体です。主眼に置かれているのは二酸化炭素排出量の軽減で、現行のモデルと比較して50%~90%の削減を目指しているとのことです。
この機体はいくつか完成イメージが公開されていますが、ひとつは主翼の下に別の翼が胴体下部から主翼中盤にかけて斜めに取り付けられており、支柱のように主翼を下から支えているものです。もうひとつは通常の主翼に見えるものの、2発の大型プロペラに加え、4発の小型プロペラが備わり、大小6発の構成で推進するというものになっています。
前者の支柱がある主翼構成はNASA(アメリカ航空宇宙局)でも研究されており、空気抵抗を減らす効果が期待できるとのこと。後者は通常のジェット燃料と水素電池を組み合わせたハイブリッド推進が想定されていることから、小型プロペラは電動で動くモーターと見られます。
なお、海外航空メディアによると、2025年7月現在、基礎技術を研究するための実証機の製造のステップを踏んでいる状況とのことです。
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