「茨城空港」激変するか!? 県が「将来像」を公開…現在とどう違う? 実現ならだいぶ“巨大化”か

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ターミナル拡張と駐機場&誘導路増備

 茨城県が2025年7月、茨城空港が今後目指すべき姿・果たすべき役割、それらを実現するために必要な取組を「茨城空港将来ビジョン」として策定しました。ここには茨城空港の発展案や将来の構想が紹介されています。どのようなものなのでしょうか。

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茨城空港(画像:写真AC)。

 現状の茨城空港は1時間に国内、国際それぞれ最大1便の受入れを前提にターミナルビルが整備されているため、2便以上が同時に発着する場合、保安検査場の混雑や搭乗待合室のスペース不足などの課題が生じるとのこと。

 そのため、ターミナルビルを拡張し、保安検査場、待合室や手荷物受取所等を増設・自動化し受入れ能力を向上するほか、増加する航空機を受け入れるための駐機場の拡張、就航便数に対応した給油施設 (燃料タンク等)、給油体制やグランドハンドリング体制を、国や事業者と協力し確保するなどのプランが打ち出されました。新ターミナルや駐機場は、南側臨時駐車場のスペースを転用する案が紹介されています。

 さらに県が公開した資料では、滑走路と駐機場をつなぐ「取付誘導路」を増備する案も公開されています。現状同空港の取付誘導路は1本。そうしたことから到着機が取付誘導路を使用して滑走路から駐機場に進入するため、出発機は接触を防止すべく、出発時刻になっても駐機場にて待機しなくてはならず遅延が発生するという課題があるとのこと。

 そのため、2本目の取付誘導路を整備し、出発機と到着機の動線を分離させ、出発機は到着機に影響されず出発が可能とする案が公開されています。さらに加えて、滑走路と並行に設置する「並行誘導路」を整備する案も計画されています。茨城県によると、並行誘導路の整備により、1時間に8便以上の発着が可能となるとのことです。

 このほかこの資料には「鉄道等の交通機関や観光地と空港間のアクセスの改善、首都圏や近隣県との空港アクセス向上」「駐車場の利便性向上」などが盛り込まれています。

【画像】激変! これが茨城空港の驚愕の「将来像」です

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