人気の「8」ナンバープレート、今後の“有料化”検討の筆頭格? 「…8」や「8888」…そもそもなぜ人気なのか

自動車のナンバープレートの大きな4桁数字を選べる「希望ナンバー制度」が始まってから27年、いま大きな転機に差し掛かっています。一部番号の有料化が検討されていますが、そのなかでも人気なのが「8」絡みのナンバーです。

なぜ有料化検討?

 前出した希望ナンバーの一部有料化の方針は、こうした人気の番号の“倍率を低減する”方法として国の委員会で検討されています。

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分類番号のアルファベットは、数字だけの組み合わせが払底したのち、下1ケタ目をアルファベットとしてAから昇順に使用していく。Yはそのなかで最後に使うアルファベット

 抽選対象の番号は、同一地域名内で1週間に4者が当選するように設定しているため、特に人気がある番号だと、ユーザーは当選するまで長いあいだ待つケースもあるといいます。

 そこで、諸外国の事例を参考に、有料の抽選や入札、オークションといった方法を検討し、その収益を寄付金や社会課題解消のための資金として活用しようという方向性が浮上しています。図柄ナンバープレート申込時の寄付金に似た使途のものになると考えられます。

 こうした寄付金の活用には賛成する声も多いものの、これまでの委員会では、倍率を下げるための寄付金という手法については意見が割れています。

「抽選倍率が1倍だと1000円、9倍だと9000円といったように倍率に応じて寄付金額を上げていく方法」も提案された一方、「どうしても抽選対象番号を取得したい人はいくらでも寄付をすることが想定される。そうでない人に対しては、抽選対象番号の当選時に寄付金を必要とした場合、抽選倍率自体はそこまで下がらないのではないか」といった意見も。

 このため、検討にあたっては寄付金を求める方法に限らず、抽選番号のナンバーの払出し枚数を増やすなどの方策も幅広に検討するとして、2025年度内をめどに結論を出す方向となっています。

 こうした人気の番号については、2017年に3桁の分類番号へアルファベットA、C、F、H、K、L、M、P、X、Yの10文字が使用可能になったことで、数字の組み合わせが広がり、希望ナンバーの当選倍率が上がりました。しかし、それも無限ではありません。分類番号のアルファベットで最後に払い出されるYが混ざった「…8」などのクルマを見かけることもあり、人気のほどが伺えます。

 いずれにしても、今後の検討対象となる番号に、「・・・8」「・・88」「・888」「8888」、あるいは「8008」などが挙がるのは間違いありません。

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