「最後の雄姿に温かいご支援を」 還暦過ぎた西鉄電車で「かつての姿」復活 引退前の600形が“お色直し”
西鉄が、貝塚線600形電車の一部車両をかつての「アイスグリーン」に復刻塗装します。
貝塚線600形がアイスグリーン塗装に
西日本鉄道は2025年7月14日、貝塚線で運用している600形電車の一部を、大牟田線(現・天神大牟田線)在籍時の「アイスグリーン」に復刻塗装し、19日(土)から運行すると発表しました。

600形(2代目)は1962(昭和37)年に登場。通勤輸送の混雑激化に対応し、特急から普通まで運用できる汎用電車として開発され、大牟田線の主力車両になりました。
1990(平成2)年以降は、宮地岳線(現・貝塚線)に順次転籍し、外観はアイスグリーンからオキサイドイエローに塗り替えられています。
この600形は、老朽化のため全16両が2025年度下期から順次廃車となる予定です。
西鉄によると、今年は、アイスグリーンの西鉄電車が誕生50周年を迎え、鉄道ファンから「600形のアイスグリーン塗装をもう一度見たい!」という要望もあり、復刻塗装を実施させるといいます。
対象車両は、600形の606・656号車の2両。運行期間は、7月19日から2027年8月までの予定です。なお、復刻塗装車両の車内では、600形の歴史を振り返る写真が2026年3月まで展示されます。
西鉄は「引退を控えた600形の最後の雄姿に温かいご支援をお願いいたします」としています。
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