国内線着陸料を1~5割引き下げへ 訪日外国人の地方行き促進 国交省
航空各社が負担している国内線着陸料について、国土交通省が来春から引き下げる方針であることがわかりました。その背景には訪日外国人の急激な増加があるようです。
訪日客向け運賃の値下げを促進
国土交通省が、航空各社が負担する国内線着陸料を2017年春から引き下げる方針であることが2016年8月30日(火)、乗りものニュース編集部の取材でわかりました。各社の負担を軽減することで、年々増加する訪日外国人(インバウンド)向け運賃を割り引くよう促し、国内線で地方に行きやすくするのが狙いといいます。
国交省によると、引き下げ対象は羽田、福岡、新千歳の各空港と地方空港、および地方空港間を結ぶ路線。年内に割引率など詳細を詰める予定ですが、現行から1~5割引き下げる案が有力とのことです。
国内線の着陸料は機体の重さや騒音に応じて決められており、たとえば国が管理する空港にボーイング767型機が着陸する場合にはおよそ20万円かかるとされます。航空会社の年間負担額はおよそ800億円に上ります。
また国交省は燃料1キロリットルあたり2万6000円の航空機燃料税を1万8000円に引き下げる措置について、3年間延長する方向で財務省と協議するとしています。
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