護衛艦はスーパー銭湯並み?「隊員用風呂」は災害時も活躍 そもそも航海中の入浴どうしてる?
毎年7月26日は、「な(7)つふ(2)ろ(6)」の語呂合わせから、夏の暑さでシャワーだけで済ませがちな入浴を、湯船に浸かる習慣をうながすため「夏風呂の日」とされています。
災害時にも隊員用風呂は大活躍!
こうした自衛艦の入浴設備は、災害時にも活用されています。たとえば、2018年7月の西日本豪雨で広島県呉市に大規模な断水が発生した際には、ヘリコプター搭載護衛艦「かが」や護衛艦「いなづま」などの艦内浴場が市民に無料開放されました。なかでも「かが」の浴場には、スーパー銭湯や温泉を思わせる立派なのれんが掲げられ、大盛況だったといいます。

海上自衛隊は、こうした艦内浴場の開放に加え、「緊急展開型入浴セット」と呼ばれる装備も備えています。これは、被災地からの要請を受けて迅速に入浴支援を行える装置で、2011年3月の東日本大震災をはじめ、2016年4月の熊本地震や2019年10月の令和元年東日本台風の被災地にも派遣されました。海上自衛隊では、このセットを円滑に展開できるよう、年1回の定期訓練も実施しています。
なお、護衛艦の艦長室には、基本的に専用の風呂とトイレが設置されています。艦の規模によっては副艦長にも個室が用意されますが、そこには風呂やトイレは設置されていないのが一般的です。
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
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