自衛隊機に異常接近した「見慣れぬ中国の戦闘爆撃機」よく見たら日本初の超音速戦闘機に激似かも!?

2025年7月上旬、東シナ海上空で航空自衛隊の電子偵察機に異常接近してきたのは、中国オリジナルの戦闘爆撃機でした。しかも、その任務や役割、外観が日本のF-1支援戦闘機とよく似ているのです。

中国製JH-7と日本製F-1 なんか似てない?

 JH-7の運用において重視されているのは、敵レーダー網の死角となる超低空進入能力と、各種空対艦ミサイルや対地巡航ミサイル、誘導爆弾の搭載・運用能力です。したがって戦闘機というよりは、むしろ海上自衛隊やアメリカ海軍の艦艇群に対する「槍」、すなわち打撃力としての役割が期待されています。

Large 20250729 01

拡大画像

中国海軍のJ-15艦上戦闘機。Su-27系列のJ-11戦闘機の最新の派生型である(画像:AVIC)。

 その外観や任務特性は、かつて航空自衛隊が運用していたF-1支援戦闘機を想起させます。F-1もまた国産開発の対艦・対地任務を重視した戦闘爆撃機でしたが、JH-7はそれを一回り大きくスケールアップさせたような印象のジェット機です。ゆえに、機体規模・航続距離・兵装搭載量のいずれをとってもJH-7はF-1を凌駕しており、その意味では「F-1の延長線上にある上位互換機」と見なすこともできるでしょう。

 しかし、そうした機体の性格だからか、これまでJH-7が東シナ海に姿を現すことはほぼありませんでした。だからか、自衛隊機により接近写真として記録された事例は筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)が把握している限りなく、防衛省が公開した中国軍機の識別写真にJH-7が登場したのは今回が初めてです。その意味でも極めて注目すべき事象だと言えるでしょう。

 ではなぜ、戦闘爆撃機という性格を持つJH-7が、電子情報収集任務に従事していたYS-11EBに接近するという動きに出たのか。現時点では明確な意図は不明ですが、少なくともJH-7が中国の防空において一翼を担っていることは確実であると言えます。

【画像】作りクリソツなJH-7とF-1を比べてみた!

Writer:

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. ジャギュアも並べて、F-1もパクリかも知れないと知らせるべき。

    (実際は、同じ時代、技術レベルで同じコンセプトの機体を作れば、同じようになる。に過ぎないが)

    • (なるほど。生物学の収斂進化のようなものか)

  2. 前代未聞な客室構成の「世界最大の旅客機」誕生へ SNSも唖然 「ド変態」「笑う」と称された驚愕の内容が明らかに、と言う記事がある。しかしスクロールしてもPRばかり。やっと画像のしたに黒丸三つ。タップすれば別画像あるいは記事と思ったが、なんとまたPR。結局内容分からず。どうなっているのか。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス