四日市市に鉄道愛好者の賞 廃線の危機、ハンデ乗り越え

三重県四日市市が、鉄道愛好者の団体「鉄道友の会」から「ローレル賞」を受賞しました。なぜ自治体へ賞が贈られたのでしょうか。ローカル線廃止の話題が少なくない昨今、同市が行ったことが、少なからず影響しているかもしれません。

初の冷房 「ローレル賞」受賞の新260系電車、そのポイント

 さて、「ローレル賞」を受賞した新260系電車の特徴として、接客面での大幅なグレードアップがあげられます。具体的には、なんといっても同鉄道で初めての冷房車という点です。いまでは当たり前の設備ですが、同鉄道は線路幅がとても狭く、車体の横幅や長さも一般的な在来線車両の4分の3ほどで、冷房装置を積むスペースがありませんでした。しかし新型車両では様々な工夫を凝らし、床置き式の冷房装置を搭載。同時に窓ガラスもUVカットガラスへと変更され、猛暑だった今年、利用者にとって“うれしい変革”となりました。

Large 20160910 01
車内に床置きされた冷房装置。一般的な在来線車両では屋根上に搭載されることが多い(2016年8月、伊原 薫撮影)。

 冷房装置以外にも、最新の取り組みがあります。車端部には大型液晶モニタを取り付け、運賃や次駅案内を表示。これらは車内放送と連動していて、従来は決められた場所で運転士がボタンを押していたのですが、新型車両ではGPSによって列車の位置を把握し、その場所を通過すると自動で切り替わるようになりました。利用者だけでなく、運転士にも“やさしく”なっているのです。

Large 20160910 02
新260系の座席に取り付けられているハート形の手すり(2016年8月、伊原 薫撮影)。

 そのほか、座席の座ぶとん部分を厚くして座り心地を改善したり、緊急時の通報装置も備えるなど、快適に利用するための装備を充実。細かいところでは、座席の背もたれにある手すりがハート形になりました。これは単に可愛らしさを狙ったのではなく、2人が同時に握れるような形に工夫した結果なのだとか。逆に、天井が低いため頭にぶつかることもあったつり革は扉部分をのぞいて撤去され、車内はスッキリした印象となりました。

 この新260系は、昨年デビューした白+青色の第1編成に引き続き、今年9月には第2編成がデビュー予定。こちらは先述のとおり、地元の高校生がデザインしたカラーリングで、下半分が黄緑色になっています。第1編成もいずれ黄緑色になるそうで、現在の青色が見られるのはいまのうちです。

【了】

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. イラン海軍の潜水艦が「撃破される瞬間」捉えた映像が公開 3隻の無人ボートが基地を急襲 “米軍史上初”の攻撃
  2. ロシア軍の攻撃ヘリが「飛行中に急襲される瞬間」捉えた映像が公開 背後から「刺客」が忍び寄る
  3. 海自の最速艦艇が「主砲を撃ちまくる」珍しい映像が公開 最高速力は80km/h以上! 対空戦能力を披露
  4. 首都高の「高級外車」がトンネル内で大炎上! “火だるまになる”恐怖の一部始終を捉えた映像が公開 ドライバーに批判も
  5. 本数が7割も減った「地下鉄の新駅」今どうなっている? “祭りの後”の様子を見てきた 大多数の乗客は「1駅手前」で下車
  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」