「新幹線の聖地」に初代0系のスカートを使ったオブジェ その目的は
交差するスカート、それが意味するもの
この、ふたつの排障器を交差させる形で作られたオブジェは、浜松工場の“基本”という「ダブルチェック」のシンボルマークとして製作されました。国鉄時代に製作されたものですが、それが分割民営化されJR東海になったいまも、同社にとって「ダブルチェック」は検査に対する基本姿勢だそうです。
全車両が引退したいまも、新幹線にとって重要な「安全」を見守っている、この0系の部品を使ったオブジェ。浜松工場の敷地内にあるため、間近で見ることはできません。ただ、年に1回(2日間)の浜松工場一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」では、じっくりと見学できます。
そして、2016年の「新幹線なるほど発見デー」はすでに終わってしまいましたが、今年はまだ、工場の敷地内へ入って見学できる機会があります。
浜松工場では新幹線車両の全般検査を、クレーンで車体をつり上げ、空中を移動させる形で実施。新幹線の全般検査は福岡県などほかの場所でも行われていますが、そのように「新幹線が空を飛ぶ」姿を見られる検査施設は、ここしかありません。
しかし検査方法の変更にともない、まもなくこの「空飛ぶ新幹線」は見納めになるため、JR東海は2016年9月18日(日)と19日(月・祝)、浜松工場で「さよなら 車体上げ・載せ作業実演」を開催。このとき、浜松工場の内部へ入ることが可能です。
「さよなら 車体上げ・載せ作業実演」イベントは入場無料で、当日は700系新幹線の部品販売なども行われるほか、浜松駅付近から工場まで無料シャトルバスも運行されます。
・「さよなら 車体上げ・載せ作業実演」
http://recommend.jr-central.co.jp/syatai_agenose/
【了】
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