「5時間30分も走る小田急ロマンスカー」に乗ってみた “3路線を直通”する珍しいルートで運行される

東京メトロ千代田線にも乗り入れる「青いロマンスカー」として知られる60000形「MSE」が、約5時間30分も走り続ける珍しいルートで運転されました。

「青いロマンスカー」ことMSEが特別行路で運転

 新宿や北千住と箱根湯本を最速75分で結ぶ小田急ロマンスカー。「青いロマンスカー」として知られる60000形「MSE」が、7月26日(土)に約5時間30分も走り続ける珍しいルートで運転されました。

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「青いロマンスカー」こと60000形「MSE」(乗りものニュース編集部撮影)

 この列車は定期列車ではなく、小田急電鉄と小田急トラベルが実施したツアー「ロマンスカー・MSE4両編成 夏の小田急線3線またぎの旅」の参加者を対象とした団体臨時列車として運行されたものです。

 この企画では、MSEが片瀬江ノ島~唐木田間を特別行路で走行。鉄道好きとして知られる、ホリプロマネージャーの南田裕介さんが同乗して車内を巡回し、旅を盛り上げました。

 列車は、竜宮城をイメージした個性的なデザインの駅舎で知られる片瀬江ノ島駅を出ると、藤沢駅でスイッチバックし、江ノ島線をゆっくりと進んでいきます。長後駅では、後から来た快速急行を先に通します。長時間乗車となるため、車内では小田原駅の東華軒の駅弁「旬菜幕の内 夏ハレバレ」が配られました。

 相模大野駅から小田原線に入り、鶴川駅では20分停車。ここで後から来た特急「はこね」を退避したため、「MSEがMSEを追い越す」という珍しい光景が実現しました。この間、現役乗務員による鉄道トークが展開され、MSEはロマンスカーの中でも冷房が効きやすい車両であるといった、乗務員視点の興味深い話を聞くことができました。乗務員との距離が近いのも、こうした団体臨時列車の魅力でしょう。

 成城学園駅は4番線に到着した後、逆方向に進んで喜多見車庫に入線します。ここでは、2022年3月に定期運行を終了し、そのまま車庫内に留置されている50000形VSEの隣に入線するというサプライズがありました。

 喜多見車庫を出た列車は、新宿駅では各駅停車が発着する地下ホームに入線。特急ロマンスカーは通常、地上ホームに発着するため、地下ホームへの入線はかなり珍しいケースとなりました。地下ホームに4両編成の列車が入ることも非常に珍しいケースだといいます。

【画像】長すぎる!これが約5時間30分も走るロマンスカーの運行ルートです

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