東急の「超ミニ新線」開業時期が明らかに! 東横線へ「8両編成」で直通も 距離わずか800m
東横線との直通列車も。
東急「新空港線」令和20年代前半に開業へ
東急電鉄は2025年8月1日、東急多摩川線の矢口渡駅(東京都大田区)付近から京急線の京急蒲田駅付近までの0.8kmをつなぐ「新空港線」計画について、国土交通省に速達性向上計画の認定を申請したと発表。運行開始時期は令和20年代前半を目指し、東横線への直通列車は8両編成となることを明らかにしました。

新空港線は新宿、渋谷、池袋や東京都北西部、埼玉県南西部から羽田空港アクセスの向上を図る鉄道新線です。東急多摩川線の蒲田駅と京急蒲田駅を直結することから、「蒲蒲線」とも呼ばれてきた構想です。
速達性向上計画の認定の申請にあたり、京急蒲田駅付近に整備される新駅は「蒲田新駅(仮称)」と記載されるようになりました。開業後は、この「蒲田新駅(仮称)」まで、東急東横線方面から直通電車が走る見込みです。なお新空港線は、事業主体となる第三セクターの羽田エアポートライン(大田区と東急電鉄によって設立)が整備・保有し、東急電鉄が使用して営業する計画です。
運行頻度は朝の最混雑時間帯が毎時20本、その他時間帯は毎時10本程度を想定。東横線への乗り入れは全列車ではなく、一部列車のみとなります。東急電鉄によると、車両は既存の多摩川線・池上線で使用されている3両編成のほか、東横線に乗り入れる列車に関しては8両編成になるとしています。これに伴い、東急多摩川線多摩川駅と下丸子駅のホームは、8両編成に対応させる工事が行われます。
羽田エアポートラインは、速達性向上事業の実施に当たり、多摩川駅と下丸子駅のホーム延伸のほか、「蒲田駅付近における東急多摩川線と池上線の接続線の整備」「車両留置施設の整備」「鉄道電気施設の整備」もあわせて必要としています。車両留置施設は、新空港線の整備に伴い、車両数が増えることに対応するもので「現時点では車両留置施設を整備する場所は決まっていない」(広報・マーケティング部)としています。
Writer: 乗りものニュース編集部
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