ウクライナ軍の攻撃で“水没”したロシア船を上空から捉えた衛星画像が公開 周辺で「怪しい動き」も
船体の一部が沈んでいます。
ロシア側が船内に残った積み荷の回収を画策か
イギリス国防省は2025年8月22日、ロシア南部のオリャ港において、ウクライナ軍の攻撃により水没したロシア船籍の貨物船「ポート・オリャ4号」を上空から捉えた衛星画像を公開しました。

この攻撃をめぐっては、ウクライナ軍参謀本部が8月14日に「ポート・オリャ4号」に対して無人機による攻撃を実施し、部分的に水没させたと発表していました。
ウクライナ軍は、「ポート・オリャ4号」がイランとロシアの間で物資を輸送するためにカスピ海を定期的に通過していたと報告しており、イラン製自爆ドローン「シャヘド」の部品や弾薬を輸送していたとしています。
イギリス国防省は、船体後方が水没した「ポート・オリャ4号」を上空から捉えた2025年8月19日時点の衛星画像を公開。この衛星画像では、「ポート・オリャ4号」にクレーン船や、別の貨物船が横づけしている様子が写っており、ロシア側が船内に残った積み荷を回収しようとしていると指摘しています。
その上でイギリス国防省は、ウクライナ軍の無人機による攻撃能力が向上したことで、ロシア軍が軍事施設と産業施設の双方を守ることが困難になっていると評価しています。一方で、ロシアも無人機の開発や生産能力を向上させており、今年に入ってイランへの依存度を減らしていると指摘しています。
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