「えっ…航空業界の最新技術紹介の場に“還暦”の飛行機いるんだが…」なぜ? 超長寿モデルのスゴい利点とは

世界の航空業界における最新技術などが紹介される場で、ある意味ユニークな機体が展示されていました。1965年5月初飛行のプロペラ機の最新派生型です。なぜここまで長寿なのでしょうか。

人間でいえば“還暦”

 世界の航空業界における最新技術などが紹介される「パリ航空ショー」で、ある意味ユニークな機体が展示されていました。1965年5月初飛行、人間でいえば“還暦”にあたる双発プロペラ機DHC-6「ツインオッター」の派生型です。

Large 20250901 01
パリ航空ショーに展示されていたDHC6「ツインオッター」(相良静造撮影)。

 DHC-6はカナダの航空機メーカー、デ・ハビランド・カナダによって開発された機体で、現在も改良型が販売される長寿機です。似たプロペラ式の旅客機は日本で地方路線を結んでいますが、「ツインオッター」も同じように使われ今も日本で姿を見ることができます。

 なぜここまでロングセラーなのでしょうか。ズバリ、人気の秘訣は、シンプルで頑丈なためでしょう。

 日本の地方路線の中で乗客の少ない路線を飛ぶデ・ハビランド・カナダ社製プロペラ機は、1980年代初頭に開発された「DHC-8」が多く、同機は細長い、プロペラ機としてもスマートな姿をしています。

 これに対して、2つ前の“型番”を示すDHC-6は、ややずんぐりした胴体、そして、引き込み式でない車輪など、いってしまえば少し古臭く、奇をてらっていない姿をしており、それはパリ航空ショーで展示された派生型も変わりません。初飛行したのが60年前だったことを考えれば、この姿も納得もできます。

 しかしDHC-6は、短距離離着陸性能に優れ標準仕様で19席を設けることができ、さらに車輪の代わりに浮舟やスキー板を付けることで水上や雪上機、そして水陸両用機にもなる頑丈さが取り得です。

 そんなDHC-6ですが、1980年代にいったん製造を終えましたが、2000年代に復活。現行の機体は2023年に発表された、中身をリフレッシュしたクラシック300-G型という第5世代機になります。機体は軽量化され、操縦室を覗くと古めかしい左右をつなぐ操縦輪と最新の操縦用画面が絶妙にマッチしています。

【写真】古くて新しい!? これが「還暦機最新派生型」のコクピットです

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス