JR駅の売店は「キオスク」? 「キヨスク」? 実はふたつある「正解」
しかし、地域によって「キヨスク」は不正解に?
しかし現在、JR東日本エリアの駅にある「KIOSK」や「NewDays KIOSK」は、「キヨスク」ではなく「キオスク」と読むのが“正解”です。
JR東日本エリアのそれら店舗を運営するJR東日本リテールネットによると、同社は1987(昭和62)年の国鉄分割民営化で、鉄道弘済会が行っていたキヨスク事業の大部分も6社へ分割された際に「東日本キヨスク株式会社」として誕生。そして創立20周年を迎えた2007(平成19)年、社名を現在の「株式会社JR東日本リテールネット」へ変更したとき、それまでの「キヨスク」という名称を、英単語の発音に近い「キオスク」に改めたそうです。
つまり、「キオスク」も駅売店の名称として使われている「固有名詞」であるため、日本語としてそれも“正解”。つまり「キヨスク」と「キオスク」、どちらも“正解”というわけです。
まとめると、英語の発音では「キオスク」もしくは「キアスク」に近く、店舗の固有名詞として、2007年までは全国的に「キヨスク」、それ以降はJR東日本エリアに限り「キオスク」、ということになります。
ちなみに鉄道弘済会は、福祉事業などを行う公益財団法人として現在も活動を続けており、1932(昭和7)年に同会が東京駅などで始めた売店が、現在の「キヨスク」「キオスク」の直接的なルーツです。鉄道弘済会は鉄道に従事し、殉職した職員の遺族や、身体に障害を負った職員を救済、援護する目的で設立された団体で、同会によると売店の営業開始も、殉職した鉄道職員の妻に働き口を提供する目的があったそうです。
【了】
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