交通系の「最強クラスのカレー」、ウマすぎたあまり“小説風”になった件… そのうまさはもはや「創作レベル」!?

新潟県の“交通グルメ”の代名詞ともいえる「バスセンターのカレー」。そのおいしさは多くの人が知るところですが、今回はあえて“近年のアニメになるようなライトノベル(小説)”風にその魅力に迫っていこうと思います。

“飲み物”ではないカレー

 1kg超えのカレーといえば、都内ではかつて秋葉原に存在した「マンモスカレー」が有名だったが、ここのカレーはそれとはまた違うタイプだ。昔ながらの“黄色い見た目”で、少し粉っぽさを感じるルー。汁気は少なく、まるで粉もののようにズシリと重い。

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お値段は意外とリーズナブル(神崎飢人撮影)

 かつて「カレーは飲み物」という言葉が世の中を席巻した。――しかし、このカレーは“飲み物”ではない。間違いなく“食べ物”だ。それも、かなり楽しませてくれる重量級の“食べ物”。

 メンチカツやカレールーをかけ、ご飯と一緒にひと口。――なるほど。予想通り、立ち食いそば店によくある粉感強めなルーだが、襲ってくるのはスパイシーな“衝撃”。ただ、普段激辛料理の痛みがある意味で快感となってしまった僕だが、辛さの快感が襲う前に、しっかりと旨味があることがわかる。これはかなり美味しい。

 ただし、もし貴方が辛いものが苦手ならば、かなり辛く感じるかもしれない。しかし、周囲の客から「辛すぎる」といった声は聞こえず、辛さの中で顔を覗かせる旨味や甘みがアクセントになっているおかげで、多くの人に受け入れられているのだろう。トッピングのメンチカツも厚みがあり、揚げ置きではあるが、筆者の好みに合っていた。ルーとの相性も抜群だ。

 カレーを食べる場所は、空調が多少効いているとはいえ、バスセンターの中。夏場は特に暑い。しかし、食べ進めるうちに暑さなど気にならなくなった。途中で何度か水分補給をしつつではあるが。

 滝のように汗を流しながら、完食。食べ終えて食器を下げた。すると、ちょうど外はゲリラ豪雨が過ぎ去った直後。涼しい風が汗だくの体を冷やしてくれた。いつの間にか、なんとも言えない満足感に包まれていた――。

 懐かしさも感じつつ、スパイシーな手応えもある、非常に“いいカレー”だった。これは、ご当地グルメとして人気になるのも納得だ。

※ ※ ※

 とここまで書いてしまいましたが、筆者が言いたいことは「バスセンターのカレーはやっぱりとてもおいしい」ということです。

 新潟県は本当に美味しいものが数え切れないほどあります。もちろん魚介、お米も美味しいですし、さらにへぎそば、ソースカツ丼、燕三条ラーメン(背脂多め)、さらに例のデカ盛りラーメン屋の分店も抜群です。ただ「バスセンターのカレー」は、同県に来たならぜひ一度皆さんに試していただきたいところです(ただし最初は通例通り「ミニ」がいいと思います)。

【すっごいボリューム!】これが、バスセンターの大盛りカレー(写真)

Writer:

カレーやラーメンなど罪深きグルメを愛し、それをポエム風に語ることを得意とする。 「食とは宇宙、スパイスは惑星、麺は銀河を貫く流線」と豪語し、日々、味覚の深淵にダイブする。

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