赤信号で停まるとプー←「廃止されたのに…!」 また一つ消えたレア標示板「左折可」しかし新設も 見直しの事情

前方の信号が赤でも、常時左折が可能な「左折可」規制の見直しが進んでいます。右側通行のアメリカでは「右折可」が当たり前ですが、それも見直されているようです。

アメリカでは「右折可」廃止も

「左折可」は歩行者保護の観点のほか、車道を走行する自転車のキープレフト走行を阻害することなどから見直しが進んできました。同様の傾向は海外でもあります。

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東京の「左折可」の例。自転車の通行箇所を示す矢羽根は、左折レーンの右側に引かれている(画像:PIXTA)

 右側通行のアメリカでは、ほとんどの地域で赤信号でも「右折可」が一般的ですが、首都ワシントンD.Cでは2025年1月1日以降、標識の有無にかかわらず全ての交差点で赤信号時の右折が禁止されました。このため、在米日本大使館が在留邦人向けの「米国における自動車運転の手引き」で注意を呼びかけているほどです。

 ただし、日本では左折レーンが信号の手前で左へ分かれ、「左折可」の標識がなくても事実上、常時左折が可能な構造になっているところや、その流入部の途中に「左折可」ではなく「一方通行」の標識がついているところもあります。実際には廃止一辺倒ではなく、交差点の構造や交通量などを加味しながら、新設も含めた検討がなされているようです。

【分かりづらい?】これが「左折可」の交差点です(図/写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 補助標識の「左折可」が、詳しくない人は混乱をするのではないか。「常時」の文字を入れられないのか?