NEXCOのライバル道路!? 「札幌の圏央道」全通まで残り1区間 無料の高スペック道で“札幌完全スルー”に?
「札幌の圏央道」とも呼べる国道337号「道央圏連絡道路」の建設が進捗しています。高速道路どうしをつなぐ全線無料の道路、できるとどうなるのでしょうか。
一部「高速みたい」な「札幌の圏央道」
「札幌の圏央道」とも呼べる国道337号「道央圏連絡道路」の建設が進捗しています。2025年3月に延伸し、未開通部は残すところ1事業区間となっています。

この道央圏連絡道路は、新千歳空港付近の国道36号を起点に、江別市、石狩市、小樽市など札幌近郊の都市を半円形に結ぶ延長およそ80kmの環状ルートです。国道36号から現在の終点の南長沼ランプまでは、信号のない立体道路で、高速道路と見まがうような規格。しかも全線無料です。
2025年3月に開通したのは、南幌町の南幌ランプから、道央道の江別東IC付近を結ぶ「中樹林道路」7.3kmです。未開通部は、南長沼ランプから南幌ランプまでの「長沼南幌道路」14.6kmのみとなっています。
南長沼ランプからの切土部は構造物もかなりできてきています。その後は長沼町から南幌町にかけての広大な畑の中に構築する築堤区間となりますが、こちらは進捗しているところと、まだのところがまちまちです。全線を明確に追えるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。
とはいえ、この道路は「ラピダス道路」という側面もあります。千歳市内で建設されている国産半導体製造の新会社「ラピダス」進出の効果を全道へ波及させるうえで不可欠な道路だとして、北海道の鈴木直道知事も早期整備に意欲を見せています。
一方、この道路が直接的な“ライバル”となりそうなのが、NEXCO東日本です。9月に開催された記者向け懇談会では複数の幹部から声が聞かれました。
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