もう二度とない? 「ドクターイエロー」と「巨大イギリス空母」が刹那の出会い 奇跡のツーショットに成功!

2025年8月30日、東京国際クルーズターミナルに停泊中の英空母プリンス・オブ・ウェールズと、「ドクターイエロー」との出会いがありました。2025年夏の奇跡の一コマを空からお伝えします。

もう二度とない? ドクターイエローと英国空母「刹那の出会い」を空撮!

 30日は、偶然にもドクターイエローの検測日と重なりました。多少の視程の悪さは致し方ありません。羽田空港の視程は、晴れなのにわずか約10km。パイロットと一緒にあきれて笑ってしまうほどの悪さですが、大井車両基地上空へ到達します。

 ドクターイエローは屋根まで黄色く、高い高度からでもすぐに分かります。大井埠頭を挟んだ東京国際クルーズターミナルにはプリンス・オブ・ウェールズの姿も! 英国海軍の空母は米軍の空母と形状が異なり、スキージャンプ式飛行甲板となっており、独特な艦首構造がすぐ分かりました。甲板には、F35B戦闘機やヘリコプターが整然と左右対称に並んでいます。

 さらには、出発を控えているドクターイエローの姿もあります。管制圏内の制限によって高い高度での撮影となりましたが、鮮やかな黄色い車体はよく目立ち、遠めながらドクターイエローT5編成とプリンス・オブ・ウェールズの刹那の出会いが実現しました。

 T5編成はゆっくりと発車。T5編成がプリンス・オブ・ウェールズへ接近する地点は、着発収容線などの線路が一点に集結する辺りです。小さな黄色い帯状となったT5編成とプリンス・オブ・ウェールズは、なんとか1カットで捉えられました。

 英国空母の東京港寄港は過去にもあり、今後もあるかもしれませんが、終焉(しゅうえん)の決まっているドクターイエローT5編成との出会いは、もう二度とないかもしれません。8月30日は一生に一度あるかどうかの大変珍しい1日となりました。

【二度とない?】ドクターイエローと英国空母「奇跡のツーショット」を見る(空中写真)

Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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