もう二度とない? 「ドクターイエロー」と「巨大イギリス空母」が刹那の出会い 奇跡のツーショットに成功!
2025年8月30日、東京国際クルーズターミナルに停泊中の英空母プリンス・オブ・ウェールズと、「ドクターイエロー」との出会いがありました。2025年夏の奇跡の一コマを空からお伝えします。
引退が迫る「ドクターイエロー」
東海道・山陽新幹線923形「新幹線電気軌道総合試験車」は、新幹線の電気設備と軌道設備の検測を行う車両です。鮮やかなイエローに青帯をまとった姿から「ドクターイエロー」の通称で知られています。ドクターイエローは700系をベースとしたJR東海所属T4編成とJR西日本所属T5編成が、交互に日常的な検測と試験を実施してきました。

しかし、検測機器の小型化や見直し、車両そのものの老朽化により、T4編成は2025年1月に引退。T5編成も2027年度を目処に引退が決まっています。JR西日本によると後継の編成は用意せず、以後の検測や試験は営業車両に機器を搭載して実施するとのことです。
では、ドクターイエローの最後の日常を空から追っていきましょう。2025年8月30日、大井車両基地から東京駅までの回送運転を追います。回送線を行くときは速度も抑え気味であり、普段我々があまり目にすることのない光景です。
さて、大井車両基地へ向かいます。この車両基地は羽田空港のすぐ北に存在するため、羽田空港の管制圏内に入っています。そこで、事前申請の後に高い高度から狙います。新幹線が小さく写る高度なので迫力は欠けますが、“この日”の記録としては十分です。
空撮機のパイロットが上空で管制へリクエストし、少し待ち時間があったのちに「クリア」とのことで、管制圏内の撮影が可能となります。
そして、大井埠頭向かいの東京国際クルーズターミナルには、英国海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が停泊しています。インド太平洋地域において安全保障などの重要度が増し、英国は空母打撃群のプリンス・オブ・ウェールズを派遣していました。
8月上旬には海上自衛隊を含めて共同訓練を実施し、同空母所属のF-35B戦闘機が、海自護衛艦「かが」に着艦する訓練も実施されました。英国海軍は訓練と親睦の一環として、8月28日に東京国際クルーズターミナルへと寄港したのです。
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