これぞ「夜行列車」の代わり!? 「本州-北海道の新航路」に乗船 朝3時台に下ろされても“不便なし”でした!
津軽海峡フェリーの新航路「室蘭~青森」。2025年8月には新船「ブルーグレイス」が投入されましたが、今回は普段就航していない「ブルールミナス」の便に乗船しました。
最高級の客室で青森へ
今回は7時間、しかも夜行の乗船なので「スイート」を選びました。2人用個室で、ベッドが2台並びます。専用の浴室は、湯舟は小さめですが、船内でお風呂に入れるのはこの客室だけ。他の部屋は「共用シャワールーム」になるため、贅沢感は格別です。なお、室蘭航路の最新鋭船「ブルーグレイス」には、展望浴室が導入されています。

室内には応接セットも備わり、アメニティは紙コップ、歯ブラシ&歯磨き粉、ボディスポンジ、髭剃り、くし、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ドライヤー、タオル、バスタオルと充実しています。シャンプー類は質が高く、ドライヤーも高性能で使い心地が良好です。
お茶セットと湯沸かしポットもあり、緑茶とコーヒーを楽しめます。冷蔵庫はありませんが(新型船「ブルーグレイス」では備わります)、全体として長距離フェリーの上級船室に劣らない豪華さです。ベッドの寝心地もなかなか良く、エンジン音はやや感じるものの揺れは少ないです。
気分良く休んだ後、3時50分に青森港に到着。徒歩下船の人とは別に、車での下船は30人くらいに見受けられました。筆者は到着後、タクシーで新青森駅に移動しました。料金は1200円。周辺は静かですが、少し離れた場所に24時間営業のコンビニがあり、そこで時間をつぶせます。
津軽海峡フェリーの室蘭~青森航路は、船内の快適さはもちろん、徒歩乗船でも事前に準備していれば、まったく不便は感じませんでした。
今回乗船した「ブルールミナス」は2025年8月に引退しましたが、同月にバトンを受け継いだ新造船「ブルーグレイス」にも乗ってみたいものです。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
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