ロシア“最新ステルス戦闘機”生産開始? 遅延を続ける機体 今度は何年後に初飛行?

ロシア国営メディア「チャンネル・ワン」は2025年10月17日、Su-75「チェックメイト」の試作初号機の製造が開始されたと報じました。

初飛行は2027年を予定しているが…

 ロシア国営メディア「チャンネル・ワン」は2025年10月17日、Su-75「チェックメイト」の試作初号機の製造が開始されたと報じました。

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以前に公開されたSu-75「チェックメイト」のモックアップ(画像:ロシア大統領府)

 この情報は、ユナイテッド・エアクラフト・コーポレーション(UAC)が発表したもので、戦闘機の組み立てはコムソモリスク・ナ・アムーレにあるガガーリン航空機工場で始まっているとされています。初飛行は2027年、実戦配備および量産開始は2035年を予定しています。

 今回の生産開始の発表に先立ち、エンジンの有無こそ確認されなかったものの、Su-75が空軍基地の滑走路上に駐機している写真がロシア軍のパイロットによってSNS上に投稿されるなど、注目を集めていました。

 Su-75は、低コストでステルス機能を備えた第5世代単発ジェット戦闘機として開発が進められており、より大型かつ高価なSu-57以上に、海外輸出を重視した機体となっています。

 公開されている情報によると、Su-75の航続距離は最大3000km、戦闘時の最大兵装搭載量は7.4トン、最高速度はマッハ2に達する見込みです。ロシア版のF-35と称されることもありますが、機体価格はF-35のおよそ7分の1になるとの報道もありました。

 なお、ロシアは2022年2月よりウクライナへの軍事侵攻を継続しており、これに伴う経済制裁や、戦場での稼働機を優先した生産体制の影響により、軍民を問わず新型機の開発全体に遅れが生じています。Su-75についても、当初は2023年に初飛行を予定していたことから、今回の計画が発表通りに進むかどうかは依然として不透明です。

【画像】実験機!? これが、基地に駐機されたSu-75「チェックメイト」です

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