“軽戦車”から「対戦車ミサイル発射!」中国軽戦車への対抗手段としてインドが開発 そもそもなぜ軽戦車が必要?
インド国防省は2025年10月17日、開発中の軽戦車「ゾラワール」から対戦車誘導ミサイル「Nag MkII」の発射に成功したと発表しました。
射程やトップ性能などを強化
インド国防省は2025年10月17日、開発中の軽戦車「ゾラワール」から対戦車誘導ミサイル「Nag MkII」の発射に成功したと発表しました。
ゾラワールは、インドの山岳地域向けに開発されている戦闘車両です。インド国内には、悪路や狭隘な地形、気圧などの問題により主力戦車の運用が困難な山岳地帯が複数存在しており、これまでフランス製の軽戦車AMX-13や、ソ連製の水陸両用軽戦車PT-76が使用されてきました。
しかし、2009年にPT-76が退役して以降、インド軍は軽戦車を運用していませんでした。ところが、国境問題を抱える中国が、軽戦車である15式戦車の配備を進めていることを受け、インドでも新たな軽戦車の開発計画が進められるようになりました。
インド国防省によれば、今回の対戦車ミサイルの搭載は、主砲である105mm高圧ライフル砲だけでは不十分な対戦車能力を補う目的で計画されたものであり、「射程、トップアタックモードの性能、着弾精度など、すべての性能目標を達成しました」と発表しています。
また、これらの車両や兵装の開発は、インド防衛研究開発機構(DRDO)や国内企業によって行われており、同国は防衛装備品の国産化を目指す「メイク・イン・インディア」政策の一環として、この取り組みを強調しています。





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