山陽道-岡山市街に“中心部完全スルー”の新ルートまもなく完成! 延伸する南北バイパス、どこまで延びる?どこまで進んだ?
国土交通省中国地方整備局が2025年10月、国道180号バイパスとして整備中の「総社・一宮バイパス」について事業再評価を実施、関係者間で進捗を共有しました。2025年度に一部延伸しますが、本来はもっと壮大なバイパスです。
まもなく延伸「総社・一宮バイパス」
国土交通省中国地方整備局が2025年10月、国道180号バイパスとして整備中の「総社・一宮バイパス」について事業再評価を実施、関係者間で進捗を共有しました。2025年度に一部延伸しますが、本来はもっと壮大なバイパスです。
岡山と鳥取の米子を結ぶJR伯備線の並行道路である国道180号のうち、「総社・一宮バイパス」は岡山市北区から総社市に至る15.9kmです。国道2号から北へ延びる「岡山西バイパス」の延長部にあたります。同バイパスに続く岡山市北区の楢津~一宮山崎間1.5kmと、そこから離れ、岡山道の岡山総社ICから総社市内へ通じる6.8kmが開通しています。
2025年度には、岡山側で開通している一宮山崎から北へ、さらに0.7kmが延伸し、山陽道の吉備スマートICに接続します。これにより、岡山ICから岡山市中心部を通る従来ルートに代わり、吉備スマートICから国道180号経由で市郊外や国道2号へ直接アクセスするルートが形成されます。
さらに、岡山西バイパスから南へ延伸する「岡山環状南道路」も2026年度頃に延伸が予定されており、岡山港にも直結することとなります。
今回の延伸部は終端部の周辺道路の切り回しも11月1日に実施され、開通に向けて着々と準備が進んでいます。残る未開通部は、吉備スマートICと岡山総社ICをつなぐ3工区6.7kmと、総社市内の末端部にあたる7工区1.7kmです。
今回の事業評価では特に7工区について、周辺協議や地質調査結果に伴う橋梁・トンネルの構造変更などが生じたほか、昨今の資機材・労務単価の上昇もあいまって、事業費が170億円増額の750億円(約29%増)になりました。全体15.7kmの進捗としては、用地が60%で、全体では46%といったところ。
特に3工区の現道では初詣などで賑わう吉備津神社などの観光スポットが点在し、渋滞も多いことからバイパス整備による緩和が期待されるといいます。
また、終端の7工区は伯備線と立体交差し、高梁川沿いで現道に合流。そこから先は山間部区間です。全通すれば、2つの高速道路をつなぐとともに、人口が集積する平野部の国道180号現道をほぼバイパスすることとなります。





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