新幹線の「終電繰り上げ」へ 保守に時間かけるため “臨時列車”も検討 JR東日本

JR東日本は2025年11月11日、東北・上越新幹線の終電時刻を2026年春に繰り上げると発表しました。

20分程度の繰り上げに

 JR東日本は2025年11月11日、東北・上越新幹線の終電時刻を2026年春に繰り上げると発表しました。

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東北・上越新幹線の最初の車両である200系。両新幹線は開業から40年以上が経過している(画像:PIXTA)。

 現在の東京発の終電は、那須塩原行きが22時44分、仙台行きが21時44分、盛岡行きが20時20分、越後湯沢行きが22時28分ですが、これをそれぞれ10~20分程度繰り上げるとしています。

 理由は夜間工事の時間確保のためです。すでに2024年春に、全体工事量の約20%の区間である上越新幹線 大宮~高崎間および越後湯沢~新潟間で終電を20分繰り上げており、これで施工効率を約10%向上させることができたといいます。より広いエリアでの作業時間確保のため、東北新幹線においても終電を繰り上げるということです。

 JR東日本で最も古い東北新幹線の東京~盛岡間、および上越新幹線の大宮~新潟間は、開業から40年以上が経過し、工事量が全体の80%以上を占めているといいます。このうち20%の工事が「地震対策」であり、工事量が増加しているとのこと。

 一方で、軌道工事のスタッフはこの10年間で20%減少し、今後も確保が厳しい状況だそうです。

 JR東日本は終電の繰り上げにあたり、「ご利用状況を踏まえた終電前の臨時列車の設定などにより、できるだけご不便を軽減」する検討を進めているといいます。

【だから工事時間が必要】これが“終電繰り上げ”の理由です(画像)

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