JR西日本の豪華列車「瑞風」、クルーズトレイン最高&最低額に ならではの特徴も

最低価格も「瑞風」 ほかの列車にはない特徴も

 JR西日本の「瑞風」は、JR他社のクルーズトレインと異なる特徴を持っています。ひとつが、さまざまなニーズに応えられるよう導入したという客室「ロイヤルシングル」で、2泊3日の「山陽・山陰コース(周遊)」は1名1室62万円(第1期9月出発分は季節料金で67万円)。1人あたりの料金が、2名1室「ロイヤルツイン」を2人で利用する場合の12万円増しに抑えられ、ひとりでも乗車しやすくなっています。

「周遊コース」のほか「片道コース」があるのも、ほかにはない「瑞風」の特徴です。京都・大阪駅と下関駅(山口県)のあいだを瀬戸内海側の山陽本線、もしくは日本海側の山陰本線を経由して1泊2日で移動するもので、「旅の一部にクルーズトレインを組み込む」といったことがしやすくなっています。

 片道コースの「山陽コース」「山陰コース」は、ともに下関駅へ向かう「下り」、大阪・京都駅へ向かう「上り」があり、合計4種類の設定。旅行代金はそれぞれ最上級客室「ザ・スイート」利用で75万円(2名1室、第1期9月出発分は季節料金で78万円)、標準的な客室「ロイヤルツイン」で27万円(2名1室、第1期9月出発分は季節料金で30万円)、1名1室利用の「ロイヤルシングル」で33万円(第1期9月出発分は季節料金で36万円)。この片道コースの「ロイヤルツイン」2名1室利用が「瑞風」で最も低額です。

 なおJR東日本の「四季島」で最も旅行代金が低額なのは、甲信越などを巡る1泊2日コースの「スイート」客室で32万円(2名1室、びゅうトラベルサービス取り扱い分)、JR九州の「ななつ星」の場合は北部九州を巡る1泊2日コースの「スイート」客室で30万円(2名1室、JR九州クルーズトレインツアーデスク取り扱い分、第10期)です。

 またJR西日本の来島社長は、このたび行われた「瑞風」の旅行代金などに関する記者会見において、高級志向の「瑞風」とは別に、より気軽に鉄道の旅を楽しめる長距離列車の新たな運行を検討していることを明らかにしています。

【了】

テーマ特集「【鉄道】瑞風、四季島、ななつ星…クルーズトレインの特徴、サービス、料金は?」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. >>「旅の一部にクルーズトレインを組み込む」といったことがしやすくなっています。
    ならねーよwww
    貧民はサンライズで我慢します。

  2. 海外の成金と退職金と年金が(その下の世代と比べて)がっぽり貰える日本の団塊世代を対象にしているんだろうけど、日本の団塊世代よりも下の世代はとてもじゃないけど乗れる程の金銭的な余裕は定年退職後も無いのは目に見えているし、高所得者層は「国内でそれだけの金を使うのなら海外に行くか国内の長期滞在型のホテルに泊まってゆっくりする方がいい」となるだろうし、頻繁に発生している大規模自然災害の影響も考慮すると、10年どころか5年もつかどうかってとこかなと思う。