「国産EVバス」大量に導入へ 鮮やかな赤い車両が宇都宮でデビュー! “1都市まるごと電気バス化”目指す
みちのりホールディングスは、グループの路線バス事業者である関東自動車の宇都宮営業所に、国産初のEVバス「エルガEV」を導入します。
街の中でアイコンとなるような存在に
みちのりホールディングスは、2025年11月19日(水)からグループの路線バス事業者である関東自動車の宇都宮営業所に、国産初のEVバス「エルガEV」を2台導入し運行を開始しました。11月18日には宇都宮駅東口交流広場「宮みらいライトヒル」でEVバスのお披露目式が開催されました。
「エルガEV」は、屋根上に高電圧バッテリーが搭載されているため、従来のディーゼルエンジン搭載の「エルガ」より車高が高くなっています。走行中のCO2(二酸化炭素)排出量がゼロであるだけでなく、車内は最前部から最後部まで段差を無くし、フルフラット化を実現していることが特徴です。
また、モーターを発電機としてエネルギーの充電を行いながら減速する回生ブレーキを備えています。後部の一部座席は、向かい合わせの後ろ向き席が配置され、いわゆるボックス席のようになっています。
「エルガEV」は、日野自動車といすゞ自動車の合弁会社であるジェイ・バスの宇都宮工場が製造し、宇都宮エリアを走ります。今回導入された車両には、屋根上の高電圧バッテリー部分に「Made in Utsunomiya Tochigi」と書かれており、EVバスの“地産地消”をPRしています。
デザイン統括は、イチバンセン一級建築士事務所代表取締役の川西康之さんが担当。鮮やかな赤と黒が基調で、遠くからでも目立ちます。車体側面には、関東自動車のバスで戦後まもなく採用された伝統の三筋ライン(赤色の3本帯)がアクセントとして配され、引き締まったイメージを与えています。
川西さんは「既に走っているLRTとの連続性を意識し、街の中でアイコンとなるような存在を目指してデザインしました」と話します。外観だけでなく、車内にも川西さんの提案が反映された箇所があるそうで、通常の「エルガEV」と比べて最後部の天井に照明が増設され、より明るい空間となっています。





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