なぜ、リアワイパーに袋をブラブラ下げているのでしょうか?「ちょっとやめてほしい」その中身 違反にならないためのアイテムも

リアワイパーなどにビニール袋をぶら下げ、揺らしながら走るクルマを見かけることがあります。実はその中身の多くがペットのウ○チだと言われています。

「ワイパーにビニール袋」の代替アイテム

 こういった事情から、近年ではペットのウ○チをクルマで運ぶための対策グッズが多く販売されています。車内に置いても臭いが気にならない特殊な処理袋も様々ありますが、「ワイパーにビニール袋」の代替アイテムとしてよく知られ、最も効果的なのが、強力なマグネットで車外に設置する「donpac(ドンパック)」です。

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ぶら下げた袋に入っているのはまさに、そのもの(乗りものニュース編集部撮影)

 ボディ後部などに、半円形の筒のようなドンパックを付けて走るクルマを見かけることも増えましたが、これは道路交通法の「外部突起物規制」をクリアしており、保安基準にも適合しているとされています。

 使い方も簡単です。ペットのウ○チを入れたビニール袋をドンパックの中に入れ、風圧を受けにくいリアなどの平らな金属面に貼り付けます。ドンパックの価格は1980円から2728円です。

他にも、あまり知られない意外な違反行為が…

「ワイパーにビニール袋」が道路交通法違反の可能性があるわけですが、実はこのほかにも「シフトノブにビニール袋をかける」といった行為も、厳密にはルール違反に当たる可能性があります。これらは、道路運送車両の保安基準第10条(操縦装置)にある「自動車の操作装置は、運転者が定位置において容易に識別でき、かつ、操作できるものでなければならない」という記載に反する行為と解釈されることがあるためです。

 これらの細かい規定は、いずれも「事故の誘発を極力避ける」ために設けられています。ドライバーにとって「自分のもの」であるクルマであっても、車内外で「勝手な使い方」をすると、法律に抵触する可能性があります。

【確かにスマート】これが「リアに袋ぶらぶら」を解消するアイテムです(写真)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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