ほぼ1世紀の歴史に幕 京阪バス「大津営業所」から撤退へ 全路線を譲渡 来春からどう変わる?

京阪バスが「大津営業所」管内のバス事業について、2026年2月末をもって終了します。

路線ぜんぶ譲渡「京阪バス大津営業所」

 京阪バスは2025年11月20日、「大津営業所」管内のバス事業を2026年2月末をもって終了すると発表しました。

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京阪バスのイメージ(画像:PIXTA)

 26年3月1日からは、同じく大津市内でも路線バスを運行する江若(こうじゃく)交通が、京阪バス大津営業所のすべての路線を引き継ぎ運行するといいます。

 昭和初期から大津の地でバス路線の運行を始めたという京阪バス。2005年からは大津営業所の路線の運行を江若交通に委託して事業を続けてきましたが、慢性的なバス運転士不足による事業規模縮小、利用者数の減少などを踏まえ、事業終了を決めたということです。

 これに伴い、一部の定期券類、乗車券制度などが廃止されます。たとえば「京阪バスIC1dayチケット」で大津営業所管内の路線が適用外になるなどします。

 ただ、「京阪バスが走る風景」そのものは、従来とそれほど大きく変わらないようです。

 京阪バスの赤白カラーの車両は、そのまま江若交通に譲渡されます。江若交通によると、新車への置き換え時などを除き、塗り替えは考えていないといいます。もともと運行を委託されていたため、運転士もそのまま。譲渡車両の数は「現行ダイヤを維持するので、その必要分ということになる」(江若交通)とのこと。

 なお、京阪バスは京都市内から大津市の比叡山方面へ向かうバスなどを運行しており、大津市および滋賀県の一部は引き続き営業エリアとなります。

【え…これ全部譲渡!?】別会社になる京阪バスの路線図(画像)

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