「116kmのJR廃線跡」使いみちは「太陽光」に これで駅のCO2排出“実質ゼロにします” 退けられた他の案も

JR北海道の長大な廃線跡を活用し、太陽光発電所がつくられます。

日高本線の廃線跡は116km

 JR北海道は2025年11月21日、日高本線の廃線跡を活用した「太陽光発電によるオフサイトPPA契約」を、ENEOSリニューアブル・エナジーならびに北海道電力と締結したと発表しました。

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日高本線の廃線跡。写真は旧新冠駅(乗りものニュース編集部撮影)。

 苫小牧駅から日勝半島の海沿いに通じていた日高本線は2015年、災害により鵡川-様似間116kmが運行休止となり、バス代行のち2021年に廃止となりました。以降、同線は苫小牧ー鵡川間30.5kmのみとなっており、廃線区間はそのままの状態となっている箇所も少なくありません。

 廃止後、JR北海道は石勝線の廃線区間とともに跡地を活用するオープンイノベーションプログラムを通じて社外からアイデアを募集。その結果、ENEOSの案が採択された形です。

 ENEOSリニューアブル・エナジーは日高本線の廃線跡に太陽光発電所2か所(日高町および新ひだか町)を設置し、ここから調達する年間約710万kWhの再生エネルギー電力を、JR北海道は苫小牧駅、北広島駅などの施設、室蘭本線や千歳線の運転用電力などに使用するといいます。

 これにより、従来比で年間約3700tのCO2(二酸化炭素)排出量削減を実現できる見込みであるほか、再エネ由来の環境価値を組み合わせることにより、苫小牧駅および北広島駅の電気使用に伴うCO2排出量「実質ゼロ」を実現するとしています。

【え…!】これが「不採用となった廃線の活用案」です(画像)

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コメント

1件のコメント

  1. 中国企業じゃなく、エネオスが噛んでいる点で「メンテなど まだマシなのかな?」と思う所があるけど、根本的に〝中国製ソーラーパネルの材料にウイグル製造が含まれている〟のでそんなソーラーパネルを使う事は奴隷制度に加担する様で、複雑ですな。