「外回り・内回り」だけではない 「環状運転」どう表現する?

山手線などの環状路線では列車の進行方向を「外回り・内回り」という言葉で表しています。しかし一方で「右回り・左回り」という表現も。そこには、その路線ならではの事情がありました。

「右回り・左回り」や番号別も

 2015年12月、札幌市電で環状運転が始まりました。車両の方向幕には、このとき「外回り 循環」「内回り 循環」という表示が登場しています。

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札幌市街を走る市電。行先表示は「内回り 循環」と表示されている(写真出典:写真AC)。

 この「外回り・内回り」という表現、JR山手線や大阪環状線の進行方向を表すときにも一般的に使われます。しかし、具体的な行き先(駅名)が示されず、また、左側通行であることがイメージできないと列車の進む方向がわかりづらいといった側面があるからか、駅のホームなどでは「○○方面(行き)」といった形で案内される場合も見られます。

 一方、名古屋市営地下鉄名城線では、駅の案内板や電車の方向幕などで「右回り・左回り」の言葉が使われます。英語表記は「clockwise(時計回り)」「counterclockwise(反時計回り)」です。

 名古屋市交通局は、この表現を採用した理由について次のように話します。

「山手線や大阪環状線は地上を走るので、東京タワーや大阪城といった車窓のランドマークなどでも走っている方向を確認できますが、名城線は全線が地下区間で走行方向が確認しづらいため、路線図から走行方向をイメージしやすいよう『右回り・左回り』としています」

 ちなみに、愛媛県の松山市内を走る伊予鉄道の路面電車にも、完全な環状ではありませんがラケット状の運転系統があります。そこでは外(右)回りを「1番環状線」、内(左)回りを「2番環状線」と呼び、番号で区別。環状運転の方向をどう表現するかは、各線の事情にあわせて工夫されています。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. 各地方の循環バスとかも「左回り」「右回り」があったりする。
    その方がわかりやすいような気もする。。。

  2. 「外回り」「内回り」というのは左側通行が大前提の用語なんだよね。外国人にとっては「outer loop」より「clockwise」のほうが直感的だと思うけどどうなんだろう。