海保「空前の巨大巡視船」建造へ準備着々! “海自ヘリ空母超え”の大きさ 総トン数は既存船の4倍以上に
海上保安庁は今年度の補正予算の概要を公表。そのなかで「多目的巡視船」の調達予算として140億円を計上しました。
「多目的巡視船」調達予算として補正予算に140億円を計上
海上保安庁は2025年11月28日、今年度の補正予算の概要を公表。そのなかで「多目的巡視船」の調達予算として140億円を計上しました。
多目的巡視船は、大規模災害時の被災者支援や有事における住民避難、領海警備などに使用することが想定されており、海上保安庁では過去最大級の大型船となります。
全長約200m、幅約27m、総トン数は約3万1000トンになる見込み。現時点で最大級の巡視船「れいめい」(6500トン)をはるかに上回るだけでなく、海上自衛隊のひゅうが型も超える巨大艦となります。
主な機能として、ヘリコプターを2機運用可能な甲板のほか、多人数を収納可能な船内スペース、RORO式の車両甲板、複数の搭載艇、多目的クレーン、コンテナ積載スペースなどを備える予定。高度な指揮・通信機能も付与するとしています。
海上保安庁は、今年度予算で多目的巡視船の調達費用として139.3億円、来年度予算の概算要求には39.1億円を計上していました。なお、総事業費は約680億円となるため、次年度以降も継続して盛り込んでいく模様です。
また、今年度の補正予算では「新たな脅威に備えた高次的な尖閣領海警備能力」として、大型巡視船2隻の建造費用59億円を新規に計上しています。




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