「自動車アセスメント」なぜ必要? 「税金の無駄」とは二度と言えない、その役割

マツダの「アクセラ」が、2016年度前期の「自動車アセスメント」における「予防安全性能評価」にて、最高評価を得ました。ところで、たまに耳にするこの「自動車アセスメント」なる制度、そもそもどういうものなのでしょうか。

「自動車アセスメント」がユーザーにとって重要なワケ

「型式認証」のテストは最低ラインをクリアすれば、あとはすべて一様のものとして扱われます。どれだけ安全性能が良くても、逆にぎりぎりで合格しても、みんな一緒です。となれば当然、コストをかけて安全性能を高める努力はしなくなるもの。海外で「自動車アセスメント」のような制度がない国では、同制度の「衝突安全性能評価」において星ゼロ(最高は星5つ)に相当するクルマが平気で販売されています。

 逆に「自動車アセスメント」同様の、いわゆる「NCAP制度」が導入された国では、自動社メーカーは競うようにクルマの安全性能を高めています。実際に日本でも、「自動車アセスメント」の成績は年々、良くなっています。それもこれも、自動車メーカーの顔色をうかがう必要のない独自性を持った第三者機関が、厳正なテストを行ってくれているからです。

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ラテンアメリカ地域に流通する新型車の安全評価を行っている「ラテンNCAP」による、シボレー「スパークGT」エアバッグなしモデルの、評価試験の様子(写真出典:ラテンNCAP)。

 ちなみに欧州には「ユーロNCAP」と呼ばれる制度があり、アメリカには運輸省道路交通安全局による「NHTSA」と保険業界がバックについた「IIHS」、中国には「CNCAP」といったように、世界各地に同様の制度が存在します。また、新たにNCAP制度を導入しようという国をサポートする「グローバルNCAP」という組織も活動しています。ユーザーを守るために、NCAP制度は世界中で求められているのです。

 かつて、前政権時代に行われた「事業仕分け」において、「自動車アセスメント」が「税金の無駄遣い」とやり玉に挙げられたことがあります。人々のためにクルマの安全性を高めるための制度であることが、もっと世間に浸透していれば、そんな声が出ることもなかったのではないでしょうか。

 クルマを購入するときはぜひとも、ユーザーに有用な情報として「自動車アセスメント」のチェックをおすすめしたいと思います。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. >人々のためにクルマの安全性を高めるための制度

    国家機関が「人々のために○○の安全性を高める制度」をもつことは、それは国民に対する国家の義務なので当然としても、○○のなかに核施設や国防軍という単語を入れたときに、連中は同等の安全性を高める努力をできるのかという疑いをもって生きていかねばならぬ。

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