自衛隊基地にロシア製軍艦が出現! 越軍フリゲート7年ぶり2度目の来日 その目的は?
広島県にある海上自衛隊呉基地に2025年12月7日(日)、ベトナム海軍艦艇「チャン・フン・ダオ」が寄港しました。
ロシアで2018年2月に就役したフリゲート
広島県にある海上自衛隊呉基地に2025年12月7日(日)、ベトナム海軍艦艇「チャン・フン・ダオ」が寄港しました。
「チャン・フン・ダオ」はベトナム海軍が4隻保有するディン・ティエン・ホアン級フリゲートの3番艦です。4番艦の「クワン・チュン」とともに2018年2月に就役しており、ベトナム海軍では最新の水上戦闘艦になります。
ディン・ティエン・ホアン級フリゲートは、ロシア製で同国海軍の11661型警備艦(NATO名:ゲパルト型フリゲート)をベースにヘリコプターの搭載・運用能力や対潜水艦用ソナー、個艦防空ミサイルなどの追加を行った改良型(改ゲパルト型)です。
ちなみに、同級の1番艦「ディン・ティエン・ホアン」と2番艦「リ・タイ・ト」には対潜戦闘能力は付与されておらず、その能力を持つのは前出の3番艦と4番艦のみです。
船体サイズは、全長が102m、全幅14.7mで、満載排水量は約2100トン。主兵装として76mm単装砲1基、30mm多銃身機関砲2基、魚雷発射管、艦対艦ミサイル8発や対空ミサイル発射機(機関砲とのハイブリッド型)などを備えるほか、艦載ヘリコプター1機の運用能力も有しています。
「チャン・フン・ダオ」がこのたび来日した目的は、補給および乗員の休養が目的で、寄港中の12月9日には、駐日ベトナム大使とベトナム海軍上級大佐、そして艦長の3役が呉市長を表敬訪問する予定です。
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻(いわゆるウクライナ戦争)が始まって以降、ロシア海軍艦艇が日本に寄港することはほぼなくなったため、ロシア製の軍艦が来日するのはきわめて珍しいといえるでしょう。
なお「チャン・フン・ダオ」は、いまから7年前の2018年10月に大阪府堺市の堺泉北港に寄港したことがあるため、来日は2度目。海上自衛隊呉基地に接岸するのは今回が初めてになります。
呉基地には12月10日(水)までいる予定です。





2度目の日本寄港となれば一先ずはお帰りとでも言っておこう!