東武線「寝過ごし注意の駅」が1年で最も賑わう!? 一大イベントに1万5800人が詰めかける

「寝過ごし注意の駅」としても知られる南栗橋駅が賑わうイベント「東武ファンフェスタ」が昨年と異なる内容で今年も開催されました。

客車1両の「TMライナー」も運行

 東武スカイツリーラインや東京メトロ半蔵門線、東急田園都市線でよく聞く行先の一つである「南栗橋」。忘年会シーズンには、終電近くで寝過ごし、途方に暮れる人が増える「寝過ごし注意の駅」としても知られています。その駅周辺が日中に多くの人で賑わう鉄道イベント「東武ファンフェスタ」が今年も2025年12月7日(日)に開催され、約1万5800人が来場しました。

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「2025東武ファンフェスタ」の様子(乗りものニュース編集部撮影)

「東武ファンフェスタ」の会場は、南栗橋駅から北へ徒歩で約15分ほど離れた車両基地「南栗橋車両管区」です。この施設は留置線や車両の全般検査など行う工場のほか、SL研修庫、訓練線なども備えています。また、総合教育訓練センターなども併設された東武鉄道の重要拠点となっています。

「南栗橋行き」をよく見かけるのは、この車両基地の存在が関係しており、東武日光線は特急を除き、南栗橋駅を境に運行系統が分離されています。

「東武ファンフェスタ」は2005年に第1回が開催され、今回で19回目です。工場内の公開や鉄道各社・沿線自治体などによる物販、車両撮影会は毎年実施されていますが、今回は有料(定員制)イベントとしてSL「大樹」用の客車1両をモーターカーで牽引する「TMライナー」が訓練線で運行されました。

 また、昨年は10時~15時だった開催時間が今年から9時~16時までに拡大され、「より多くの方にご来場いただけるようにした」(東武鉄道 広報部)とのこと。ちなみに、鉄道各社や沿線自治体などによる物販は、今年は過去最高となる総額約5100万円もの売上があったそうです。

 今回の車両撮影会には、JR東日本が保有する253系が初めて参加。オリジナルカラーの100系「スペーシア」や200系、N100系「スペーシアX」、8000系唯一の原形前面形状を残す動態保存車「8111編成」との並びが実現しました。

【画像】激写!これが南栗橋工場に入場していた東上線の車両です

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