道路の“止まれ”はペンキじゃない!? 200度の激熱液体を操る「人力プリンター」なぜ塗料じゃダメ?

道路で見かける「止まれ」の文字や白線。ペンキで塗っていると思っていませんか。実はあれ、200度にもなる“激熱”の液体です。いったいどうやって書いているのでしょうか。

ペンキではありません! 例えるなら“溶けたチーズ”

 道路工事の現場で、湯気を上げている白線引きの作業を見たことはないでしょうか。

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道路の白線はペンキではない?(画像:写真AC)

 あの白線、実はペンキではなく「溶融(ようゆう)系塗料」と呼ばれる特殊な樹脂です。

 常温ではサラサラの粉末ですが、専用の釜で180度から200度という高温に熱することで、ようやくドロドロの液体になります。その粘り気は、例えるならハチミツや溶けたチーズのようなもの。冷えるとプラスチックのようにカチカチに固まる性質を持っています。

 なぜ、わざわざそんな扱いにくい高温の塗料を使うのでしょうか。

 最大の理由は“速さ”です。普通のペンキでは乾くのに時間がかかり、その間ずっと通行止めにしなければならず、大渋滞を引き起こしてしまいます。

 しかし、この溶融系塗料なら「冷めれば終わり」です。

 冬場ならわずか3分、夏場でも水をかけるなどすれば10分程度で固まり、車が乗っても大丈夫になります。溶融系塗料を使うことで、信号待ちの間で工事を完了できるほどのスピード勝負が可能となっています。

【工事現場でザーーっ!】これが白線の「塗料づくり」の様子です(写真で見る)

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