「息ハァ~ってして……酒気帯びだね」 東京全域“大規模検問”で全乗りもの一網打尽! でも「クルマは3人だけ」いかにも令和な結果に!?

東京都内で一斉飲酒検問が実施され、検挙された違反の内訳から時代の変化が見えてきました。酒気帯びで検挙された圧倒的多数は、クルマのドライバーではなかったのです。

「無免許運転」も!? 実はそれもほぼ「クルマ以外」

 飲酒検問では、飲酒運転以外の違反も検挙されています。その中で目立ったのが無免許運転です。

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自転車の罰則強化を周知するポスター(画像:警視庁)

・四輪車:1件

・ペダル付電動バイク:3件

 ペダルでこぐことで進むことができるペダル付電動バイクは、免許不要の特定小型原付だと思われがちですが、注意が必要です。特定小型原付であることを示す緑色の識別灯が取り付けられていない場合は、特定小型原付として認められません。また、規定出力を超えている場合は、運転免許が必要な一般原付以上として取り扱われます。無免許運転は、将来運転免許を取得する際に大きな影響を与えるため、車両区分を慎重に認識する必要があります。

 深夜という時間帯も関係しているのか、そのほかにも52件の交通違反が摘発されています。

・信号無視:15件

・整備不良:11件

・一時不停止:6件

・右左折方法:4件

・そのほか(歩行車妨害、通行区分、進路変更など):10件

 東京都の管下一斉飲酒検問では、従来のクルマなど「オールドモビリティ」よりも、自転車や電動キックボードといった「ニューモビリティ」の運転者に対し、道路交通法の規制強化への順法意識が問われているのかもしれません。

【すごい規模…】これが警視庁「全乗りもの一斉“飲酒検問”」の現場です!(写真)

Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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