リニア中央新幹線、岐阜県も本格着工 ウラン対策は慎重に
「一番の心配事」は近くに存在する「ある鉱床」
日吉トンネルで工事が始まるにあたり、地元・瑞浪市の水野光二市長は「地域の人々の一番の心配事」として、ウラン鉱床が近くに存在することを挙げました。
これについてJR東海の柘植康英社長は、鉱床をルートから外すなど当初から慎重に進めてきたこと、そして可能性としてはいろいろなことがあり得るものの、モニタリングして専門家と管理し、必要なことをしっかりやると話します。
JR東海の柘植社長は日吉トンネルの工事にあたり、安全第一、地域の生活環境に心しながら、地元と意見交換、連携をしてこれまで進めてきたとのこと。この工区では発生する残土をダンプカーではなくベルトコンベヤーで運び、道路に歩道を設けるといった対策を行います。瑞浪市の水野市長によると、そうしたJRの判断が地域の理解を深めるのに大きく役立っているといい、同市長、そして岐阜県の古田知事から、引き続き地元と協力しながら進めてほしいという声が聞かれました。
「『夢の新幹線』が開業し、『首都圏』になる岐阜、そんなことを夢見ています」(古田 肇岐阜県知事)
リニア中央新幹線は2027年に品川~名古屋間の開業が予定され、途中、神奈川と山梨、長野、岐阜の各県に1か所ずつ駅が設けられます。500km/hで走る「夢の新幹線」の誕生により、品川~名古屋間は最速およそ40分で結ばれる予定です。
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