スタッドレスタイヤは「別物」 夏タイヤと異なる特性 メーカーに聞いた注意すべきポイント
ドライ路面での走行を推奨?
スタッドレスタイヤを使用する場合のもうひとつの注意点として、「慣らし走行」が推奨されていることが挙げられます。これはもちろん、雪が降る前のドライ路面で行うものです。
「スタッドレスタイヤを安全に使用するために、速度80km/h以下で最低100kmは慣らし走行をして、さらに空気圧の管理をしていただくことを推奨いたします。理由は、新しいスタッドレスを履かれた際、ドライバーがその感覚に慣れていただくことが大事と考えるためです。それまで履いていたタイヤとの感覚のズレを補正する、つまり慣れることが必要というわけです」(日本ミシュラン 広報担当)
またタイヤそのものについても、「ホイールとの篏合(かんごう)性が変化しますので、慣らし走行と再空気圧点検は『安全に走行するための重要部品であるタイヤ』という点からも、ミシュランでは推奨しています」と言います。つまり、ホイールにタイヤをなじませるためにも必要、ということのようです。
「慣らし走行」の目安については、JATMAも新品タイヤの場合「80km/h以下で走行距離100km以上」としていますが、たとえばブリヂストンは「60km/h以下で走行距離200km以上」としているため、購入したタイヤのメーカーが提示する目安を確認してください。
なお、スタッドレスタイヤを履くことでタイヤチェーンが不要になると思っている人もいるかもしれませんが、高速道路や山道でのチェーン規制のなかには、スタッドレスを履いていてもチェーン必須とされる場合があることから、やはり緊急用にチェーンも必ず用意しておきましょう。
【了】
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