米のベネズエラ攻撃、本当の“大損害”を被った国は? 「評価ガタ落ち」不可避な3つの国

2026年1月、アメリカはベネズエラへ武力行使を行いマデュロ大統領を拘束しました。この戦いによって、当事国ベネズエラ以外にも「大きな損害」を被った国々があります。

唯一の「勝ち組」は?

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、アメリカ主導でのベネズエラ産原油の増産に意欲を見せており、実現すれば原油価格が大きく下落する可能性があります。ロシアにとって兵器と石油を含めた天然資源は貴重な外貨獲得源なので、その二つを一度に損ねてしまったという意味では、ロシアが最大の「負け組」なのかもしれません。

 とはいえアメリカもベネズエラへの武力行使が国際法違反なのではないかという批判を受けていますし、日本を含めた自由主義陣営諸国も、アメリカを全面的には支持すれば、中国やロシアが行っている「大国の力による現状の変更」を容認してしまう可能性があることから、あまり歯切れはよくありません。

 1月15日付の「ニューズウィーク」は、ベネズエラの大統領代行となったデルシー・ロドリゲス副大統領が、表向きはマドゥロ政権の継承を標榜しているものの、水面下では「マドゥロ以後」についてアメリカと協議を行っていると報じています。

 仮にこの報道の内容が事実だとすれば、この戦いで唯一の「勝ち組」となったのは、ロドリゲス大統領代行と、その周辺なのかもしれません。

【ヤバ…】これがベネズエラで破壊された「ロシア製防空システム」です(写真)

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軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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