日本海軍がミッドウェー海戦で「赤城」など空母4隻を失う“きっかけ”を作った機体!? 回収して博物館で展示へ

アメリカ海軍歴史遺産司令部は2026年1月31日、第二次世界大戦中に運用された艦上攻撃機TBD「デヴァステイター」の回収および保存に向けたプロジェクトが進行中であると発表しました。

米軍初の全金属製の艦上攻撃機

 アメリカ海軍歴史遺産司令部は2026年1月31日、第二次世界大戦中に運用された艦上攻撃機TBD「デヴァステイター」の回収および保存に向けたプロジェクトが進行中であると発表しました。

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TBD「デヴァステイター」(画像:アメリカ海軍)

 このプロジェクトは、海軍歴史遺産司令部とエア・アンド・シー・ヘリテージ財団が共同で実施するもので、マーシャル諸島のジャルート環礁沖に沈んでいるデヴァステイターを回収し、アメリカ海軍国立博物館で保存することを目的としています。

 デヴァステイターは、アメリカ海軍機として初めて空母での格納を可能にする独特な折りたたみ式主翼を備えた、全金属製の艦上攻撃機でした。

 アメリカの参戦当初から配備されていた機体で、日本海軍との戦いでは、珊瑚海海戦において空母「祥鳳」の撃沈に大きく関与しました。また、ミッドウェー海戦では、攻撃隊が4機を除いて未帰還という大損害を被ったものの、日本側の空母機動部隊を掩護していた零戦隊を引きつけることに成功し、上空から急降下爆撃を行ったSBD「ドーントレス」隊の攻撃成功に大きく貢献したとされています。

 1942年中盤以降、後継機であるTBF「アヴェンジャー」が艦上攻撃機としての主力を担うようになり、同機は次第に第一線を退きましたが、戦争初期の作戦で重要な役割を果たした機体として、アメリカ海軍では記憶されています。

 豊富な軍用機を管理・保存しているアメリカですが、実はデヴァステイターについては、博物館はもちろん、個人コレクションにおいても保存機は1機も存在していません。

 そのため00年代頃から、機体の回収候補を探していたとされており、今回回収が決定した機体については、マーシャル諸島共和国などの協力を得ながら、エア・アンド・シー・ヘリテージ財団が7回にわたる調査遠征を実施してきました。

 回収対象の機体には製造番号1515が確認されており、空母「ヨークタウン」所属機であったことも明らかになっています。同機は1942年2月1日に発艦し、アメリカ海軍による太平洋方面での最初の攻勢作戦である「マーシャル・ギルバート諸島空襲」の最中に、ジャルート環礁のラグーンへ不時着水しました。搭乗していた3名の海軍航空隊員は全員が生存しましたが、日本軍に捕らえられ、終戦まで捕虜として過ごしたとのことです。

 今後は、マーシャル諸島共和国における調整および準備を経て機体の回収が行われ、その後、テキサスA&M大学海事考古学・保全センターでの洗浄および安定化処理を実施し、その後に博物館での一般公開が予定されています。

【画像】おお、結構原形が残ってる! これが、海底に眠るTBD「デヴァステイター」です

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