LCCピーチ「通路1本なのに11時間飛べる異色の新型機」どこへ飛ばす? 「ANAも飛んでない”開拓地”に…」使い方のプランとは

ANAグループが、中期経営計画を公表。このなかには、グループのLCC(格安航空会社)、ピーチの事業規模を拡大し、新たな路線を開設する計画が盛り込まれています。現状判明しているその計画は、どういったものなのでしょうか。

新型機を「2028年度」に

 ANA(全日空)グループが、2026-2028年度における中期経営計画を公表しました。このなかには、ANAグループのLCC(格安航空会社)、ピーチの事業規模を拡大し、新たな路線を開設する計画が盛り込まれています。現状判明しているその計画は、どういったものなのでしょうか。

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ピーチ「A321XLR」イメージ(画像:ピーチ)。

 ANAホールディングスが公開した資料によると、ピーチは今後、事業規模(座席キロ)を1.3倍へ拡大する予定。さらに現状売上高構成比が全体の4割となっている国際線の運航規模を拡大し、同5割にすることを予定しているとのことです。さらにANAの未就航路線も開拓し、グループ全体のネットワークを拡充するとしています。

 そしてピーチでは中距離国際線マーケット開拓を主要目的として、新たな旅客機を2028年度をめどに導入します。「A321XLR」です。これは、ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスの単通路旅客機「A320」シリーズの胴体延長型「A321neo」をベースに開発されたモデルで、2024年から実運用を開始。特徴は航続距離の長さで、単通路型機としては、世界最長となる最大航続距離8700km、11時間ノンストップで飛べる能力を有し、日本からアジア・オセアニアをカバーすることができます。

 ANAグループはピーチの新型機を引っさげて、どういった地域の路線を開設しようとしているのでしょうか。報道資料によると、「開拓地として」円形で囲まれたのはタイやマレーシア、インドネシアやフィリピンといった地域です。

 一方A321XLRは、オーストラリアやカナダなども物理的に就航可能なスペックを有していますが、ANAホールディングスの芝田浩二社長は、2026年1月に行われたANAホールディングスの中期経営計画の記者会見において、ピーチの路線拡大の方針を次のように説明しています。

「ピーチの現在のメインマーケットは近距離アジアで、特に関西空港からの市場をカバーしてもらっています。その中で徐々に飛行距離を伸ばしていく方向にはなろうかと思いますが、いきなり長距離路線ということは現時点では考えておりません。また、ネットワークは(ピーチの拠点である)関西空港がベースラインになりますが、そこだけではなく、成田で商機があれば成田も増やしていく可能性もあります」

【写真】LCCっぽくなさが特徴? これがピーチの「中距離国際線仕様機」客室です

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