“伝説の攻撃機”の名を受け継ぐ特殊作戦機 相手の射程外から攻撃可能な「新兵器」を搭載へ
L3ハリス・テクノロジーズは、2026年2月9日、同社が実験機として保有するAT-802U「スカイウォーデン」に、長距離精密攻撃無人システム「レッド・ウルフ」の発射装置を搭載することに成功したと発表しました。
やはり先代と同じく地上戦の要に?
アメリカのテクノロジー企業であるL3ハリス・テクノロジーズは、2026年2月9日、同社が実験機として保有するAT-802U「スカイウォーデン」に、長距離精密攻撃無人システム「レッド・ウルフ」の発射装置を搭載することに成功したと発表しました。
AT-802U「スカイウォーデン」は、米空軍特殊作戦軍(AFSOC)にてOA-1K「スカイレイダーII」として採用されている機体です。
スカイレイダーIIは、本来低強度の対反乱作戦向けの機体と見なされてきたため、高強度の敵性勢力との戦闘における有効性には疑問が呈されてきました。今回の実証実験は、AFSOC首脳が「インド太平洋地域においても活用方法を見いだす」と説明した目的を果たすための一環とみられます。
レッド・ウルフは、敵の対空ミサイルやレーダーの探知・攻撃範囲外から攻撃可能な、いわゆる「スタンドオフ兵器」に該当します。ミサイルとは異なり、発射後に一定時間滞空可能で、即座に目標に飛翔せず、状況に応じて目標を選択・変更できる設計です。レッド・ウルフを搭載することで、スカイレイダーIIは、非対称戦だけでなく通常戦における地上攻撃能力も備えた、柔軟な攻撃プラットフォームとなる可能性があります。
L3ハリスはレッド・ウルフについて、「長距離精密攻撃のためのマルチドメイン対応キネティック・ビークルです。電子戦(EW)型のグリーン・ウルフと同様に、長時間の滞空能力とスタンドオフ距離からの交戦能力を備えています」と説明しています。このレッド・ウルフの機体搭載の実現は、同社の柔軟かつ拡張性の高い技術基盤を示すものとしています。
ちなみに、「スカイレイダー」の名称は、かつて朝鮮戦争やベトナム戦争で活躍し、「トイレを投下した」という逸話でも知られる、レシプロエンジン(ピストンエンジン)を搭載したプロペラ推進の攻撃機 A-1「スカイレイダー」から受け継がれています。





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