JR東日本「大幅値上げ」で運賃どうなる? 東海道“ルール変更後”は新幹線が安くて速い!?

JR東日本が、2026年3月に運賃を値上げします。東海道線と別線扱いとなる東海道新幹線は、運賃がどのように変わるのでしょうか。

新幹線の方がむしろ安い?

 東海道新幹線「ひかり」「こだま」は特急料金が加算されるため、東海道線の「踊り子」や平日の朝夕に運転される「湘南」といった特急列車や、普通列車グリーン車の値段とも比較してみました。

 東京~熱海間の距離は100kmちょっとのため、ちょうど特急料金やグリーン料金が上がる区間に該当します。

 特急「踊り子」との運賃・料金の合計は3560円(IC同額)から、改定後は3670円(IC同額)に上がりますが、新幹線の運賃・料金の合計は3740円のままのため、その差は縮まります。

 なお、JR東日本の在来線チケットレス特急券(トク割)や、東海道新幹線のEX予約サービスなどの割引を使うと、少し条件が変わってきます。

 東京~熱海間で普通列車グリーン車を利用すると、運賃とグリーン料金の合計が現行で3790円となっており、新幹線の合計3740円をすでに上回ります。JR東日本の改定後は3900円に上がり、差がさらに拡大します。

 なお、同区間をSuicaグリーン券で利用する場合は、現行の3530円が運賃改定後は3640円となりますが、いずれも新幹線の合計3740円を下回ります。しかし、新幹線の割引によっては、改定後のSuica利用の方が割高となる場合もあります。

 このように、東京~熱海間だと東海道線の特急や普通列車グリーン車と東海道新幹線の値段は大きく変わりません。そのため、速く行くなら新幹線、東京や熱海より先まで乗り換えなしで利用するなら特急や普通列車グリーン車、というふうに用途や好みで使い分けるのが現実的かもしれません。

【図】東京~熱海間の運賃計算の考え方

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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