「10万キロでも故障知らず」「ほぼ新古車なのに修理ばっか…」 中古車のアタリ・ハズレは「当然あります!」スゴ腕整備工場に聞くポイント

「走行距離が少ない中古車だったのにすぐ故障した」はたまた「過走行車だったのに全然故障しない」――そうした個体ごとの「アタリ・ハズレ」という概念は妥当なのでしょうか。半世紀のキャリアを持つ整備のプロに聞いてみました。

「日本車の優位性」を過信しすぎると痛い目を見る

 中古車選びをする上で、一般には「走行距離」が大きなポイントであると思う人が多い一方、「走行距離だけでその個体の状態を一概に計ることはできない」というのが現実のようです。

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富士自動車工業代表の春日直樹さん(2025年、松田義人撮影)。

「定期的に動かして、適切なメンテナンスをしている2台の中古車があった場合、それはもちろん走行距離が短いほうが状態は良いはずです。でも、一般的には前のオーナーがどんな乗り方をしていたかまではわからないものなので、この辺が中古車選びでは難しいところだとも思います」(春日さん)

 ちなみに、数多くの車種の修理を行ってきた春日さんから見れば、その個体を見て「どれほどのメンテナンスをしてきたクルマなのか」が瞬時にわかると言います。

「乗った瞬間に軋み音が出たりしてわかりますね。消耗品のヘタリ、ボディの立て付けが崩れていたりなど。きちんとメンテナンスしながら乗っていれば、こんな状態にはならないので、すぐにわかります」(春日さん)

 春日さんほどの判断は、一般ユーザーには難しくも思いますが、少し真似をして考えれば、目当ての中古車を選ぶ際、できるだけ多くの個体に試乗し、状態を比較しながら絞り込むのがベストではないかと、筆者(松田義人:ライター・編集者)は思います。

 ところで、春日さんが代表を務める富士自動車工業は、マニアックな外車でも修理を受けてくれるという、ある種の「駆け込み寺」として知る人ぞ知る自動車修理工場です。これまでの数多くの国内外のクルマを診てきた経験から「国産車の信頼性」についても聞いてみました。

「よく『日本車は壊れない』という話がありますよね。トータル的に見れば、確かに壊れにくくはあります。だからこそ逆にきちんとメンテナンスをせず、放ったらかしにして乗り続けている人が多いのも事実です。大型連休などに高速道路でエンコしている国産車をたまに見かけますが、おそらく何もせぬまま乗って出て、それで移動中にいきなり壊れちゃったパターンなんじゃないかと思います。

 確かに世界中の自動車メーカーのクルマに比べ、日本車は優位点が多いです。でも、そこを過信しすぎて点検を怠ると、こんなことが起きてしまうわけです。何も神経質にクルマを管理し続けないとダメだ、ということではないです。定期点検で行うような消耗部品のチェックや交換、オイル交換を定期的にやるなど。そういうことだけでも随分と故障の頻度が減ると思います」(春日さん)

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