「ラウンドアバウト」2年 導入効果と見えてきた課題

信号のない円形の交差点「ラウンドアバウト」が、2014年9月の導入以来、全国に増加しています。いくつものメリットがある一方で、課題も見えてきています。

安全面だけではない効果 しかし課題も

 2016年4月、岡山県は浅口市寄島町にある交差点を中四国地方初のラウンドアバウトに改築し、約7か月後の12月にその整備効果を発表しました。これによると、導入前の3年間で12件発生していた事故は、約7か月のあいだでは0件。また、ラウンドアバウトの近隣2地区に実施したアンケートでは、回答した89人中91%にあたる75人が、実際に自動車で走行したところ「走行速度が抑制され、重大事故の危険性が低いと感じる」と答えています。

 また、飯田市の担当者は「ラウンドアバウトは中央島を緑化したり、そこにシンボルのようなものをつくることもできます。飯田市では中央島を地元のボランティアに管理していただくことで交流が生まれるなど、街づくりにも寄与しています」と、交通以外のメリットも指摘しています。

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岡山県浅口市に整備されたラウンドアバウトのイメージ。案内標識や規制標識にも、その通行方式が反映されている(画像出典:岡山県)。

 一方で、岡山県の調査では視覚障がい者から「車が接近してくる方向が分かりにくい」といった意見があったそうです。このため岡山県では、視覚障がい者が触ってラウンドアバウトの構造などを理解するための模型を作り、希望者に無料で貸し出しています。飯田市の担当者も、「障がい者への影響は課題のひとつと考えられます。横断歩道の前後を走行音が出やすい舗装にするなどの対策法があるかもしれません」といいます。

 国土交通省は、ラウンドアバウト導入の目安として、1日の交通量が1万台未満であることとしており、交通量の多い交差点では、むしろ混雑する可能性もあるそうです。都道府県警察では「その効果が発揮できる適切な箇所への導入を推進する」としています。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. 交差点を信号で制御するか、ラウンドアバウトでいくのか? つまり受け身で信号さえ守っていれば交通の状況を確かめる必要がないものから、積極的に交通の状況を把握し自身で安全を確保する方式がいいのか?どちらが効率と安全性を高次元で実現できるか? 最近の北海道での事故であったように信号方式であれば信号無視をする車両がいた場合には全く減速せずに衝突が起きる可能性が高いので、いざ事故となるとその結果は致命的となる場合が多い。 しかし、交差する道の交通量が少なく感知式信号で制御しているような主要道を通行していているような場合はいちいち減速しなくてはいけないのがラウンドアバウトの効率の悪さだろう。 たとえば5叉路のような変則交差点では歩行者用信号も含めて信号制御ではきわめて効率が悪いので、ラウンドアバウトが有利であろう。 分析の結果ラウンドアバウトが有効であると考えられるタイプの交差点であれば、積極的にラウンドアバウト化を進めてほしい。

  2. うろ覚えだけど、パリの凱旋門の周りもラウンドアバウトだったような? 1万台/日は越えてそうだけど、フランス人には問題ないのかね。

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