山陽新幹線の新ATC、2月19日運用開始 乗り心地向上や時間短縮を実現

2017年2月19日から、山陽新幹線が新しいATC(自動列車制御装置)の運用を開始。乗り心地向上や所要時間短縮が実現します。

所要時間短縮は新ダイヤで実現

 JR西日本は2017年2月15日(水)、山陽新幹線への新しいATC(自動列車制御装置、Automatic Train Control)の導入が完了し、2月19日(日)の始発列車から運用を開始すると発表しました。

 山陽新幹線の現在のATCは停止位置に対して段階的にブレーキ制御をして列車を減速させますが、新しいATCは停止位置に対して一段でブレーキ制御を行います。これにより、滑らかな減速が実現し、乗り心地の向上につながるといいます。

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山陽新幹線を走るN700系。2017年3月のダイヤ改正で、東京~博多間の最短所要時間は現在より1分短い4時間46分になる(2011年10月、恵 知仁撮影)。

 運用開始区間は山陽新幹線の新大阪~博多間と、博多南線の博多~博多南間です。ちなみに直通先の東海道新幹線や九州新幹線では、すでに同じ制御方式が導入されています。

 新ATC導入により、所要時間の短縮も図られます。これが反映されるのは3月4日(土)のダイヤ改正から。たとえば「のぞみ111号」「のぞみ113号」は新大阪~広島間で6分、「こだま747号」は岡山~博多間で38分、それぞれ現在より短縮されます。

【了】

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