トヨタ「セラ」 語り継がれるバブルの徒花、その個性

上屋のほとんどがガラス張り、しかも跳ね上げ式ドア。かつてそんなクルマが国内向けに発売されていました。トヨタ「セラ」、なぜ生まれそして1代限りとなってしまったのでしょうか。

語り継がれる唯一無二の個性

 自動車歴史を振り返ると、現代から見れば不思議そのものの珍車が数多く存在します。そのなかでもトップクラスの個性を誇るのが、トヨタの「セラ」でしょう。

「セラ」は1987(昭和62)年の「東京モーターショー」に出品された、コンセプトカー「AXV-2」の量産型として1990(平成2)年に発売されました。

その個性はいまなお語り継がれる、トヨタ「セラ」。大きなドアを支える油圧ダンパーには、気温差による影響を防ぐ温度補償機構も組み込まれている(画像:トヨタ)。

 最大の特徴は、「あらゆる天候下でのオープン感覚の体験」を実現するドア。通常はボディの横面だけのドアガラスを、「セラ」では屋根まで回しました。つまり、上屋のほとんどがガラスで構成されており、しかも、ドアは斜め前上方に開く、いわゆるガルウィングドアを採用していたのです(構造的な動きから厳密に言うと「バタフライドア」が正しい)。

「セラ」は、当時のコンパクトハッチバックである「スターレット」がベースです。大衆車である「セラ」なのに、ドアはスーパーカーの専売特許のように思われていたガルウィング。当時、これには誰もが驚き、高い注目度を誇りました。

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コメント

13件のコメント

  1. 当時幼稚園児の息子にねだられてセカンドカーとして購入しました。
    女房の街乗りにはちょうど良い大きさで、息子は大喜びでした。ガルウイングドアだけで100万円の価値が有ったので、私には割安感しかありませんでした。
    高速道路は上部ガラスが重いので怖くて一度しか走ったことは有りませんでした。
    息子には大切な思い出の車です。トヨタ以外のメーカーなら怖くて買えなかったと思っています。

  2. 現在乗っております。
    どアンダーでパワー感も少ないし、夏は30分も走れば日焼けするような車ですが、夜空が見えるし珍しいMT車で楽しいです。
    いつまで維持できるかは分かりませんが、できるだけ長く乗っていきたいですね。

  3. セラは乗って楽しい珍しい日本車です。コンセプトそのままで、屋根をボーイング787のスマートウインドウにして、レクサスLCベースで1,500万円位で再発売すれば、世界中でオンリーワンのとても楽しいクルマになると思います。

    たくさん売れるクルマがよいクルマって固定観念を持っていて、セラをバブルの徒花と言ってしまう方には理解できないかもしれませんね。

  4. セラ 懐かしいですね。

    このクルマはスターレット…っていうより、当時のターセル、コルサ、カローラⅡがベースだったでしょ?

    かわいいクルマだったので私は好きでしたよ♪

  5. ググって済ませた雑な記事ですね。
    一人でも乗っていた人に取材していればこんな締めにはならないはずです。

  6. 小林源文氏の愛車だった。
    知人で買った奴はいなかった。
    …正直印象薄い。

  7. 当時、買う気満々で試乗したのですが、営業車で乗ってたスターレットより走らなかったので断念しました。
    スターレットターボのエンジン積んでたらなー

  8. セラと言えば、1991〜92に放映された東映制作の特撮TVシリーズ「特救指令ソルブレイン」の劇中車「ソルギャロップ」としても活躍していたのを憶えている方もおられると思いますが、今考えてみれば同車が採用されたのには、タイアップ効果を期待しての「オトナの事情」があったのかも知れないですね。ただ当時としては未来的なカタチの一台でもあり、視聴者にも強い印象を残したクルマであることには間違いないでしょう。

  9. セラのオーナーとして言わせてもらえれば、車重はけっして重くなかった、マニュアル車なら900キロを切り890キロ台であった。軽のワンボックスより軽いのだがエンジンが非力だったのは否定しない。セラオーナー内の冗談でエアコンの事を「生命維持装置」を呼んでいた。そのかわり、冬でも晴れていればほぼ、ヒーターはいらない。

  10. 今、乗っています。

    カローラベースと聞いています。
    花見も花火もイルミネーションも移動しながらすごく快適に観ることができます。
    助手席の人だけ(笑)

    運転している私はいつも必死です。

  11. 取材も調査も何も無いだめ記事。コメントは面白い。レンタカーで乗った、すぐに飽きた思いで。

  12. 今も乗っていますが、何か?
    ま、「みにばん」とか「えこかー」とか好きなヒト達や、「個性ってなに?みんなと一緒がいい!ほかの人と違うことはしたくなーい」ってヒトには無理でしょうね。
    〈クルマには2種類しかない。あるのは、ガルウイングのクルマか、そうでないクルマだ。〉
    ・・・だけどABSぐらいは欲しいかも。

  13. 懐かしい!初めて見たのは高3の時に行ったモーターショーで、当時車に関する知識なぞ全く無かった自分ですら“こんな車、売るのらムリだろう”と思っていたら、数年後、ほぼコンセプトカーのままシレッと発売されてひっくり返る程驚いた記憶があります。

    ・・・勿論、買いましたよ(笑)当時はドア開けて乗り降りするだけで大注目。通りすがりの子供に運転席に座らせてと頼まれた事も一度や二度ではありませんでしたね。エンジンは普通のいわゆるハイメカツインカムで、ガラス面積の多いボディーは当時のこのクラスとしては重めでしたが、MTを駆使してなかなか活発な走りでしたよ。

    見れば分かる、夏場の地獄っぷりはお察し・・なのですが、それは遥かに“想定外”!冬場でも晴れた日中はエアコンが必要な程と言えばお分かり頂けるかと(笑)オープンカー以外で日焼け対策が必要なのは後にも先にもこの車だけですね。オプションで設定されていた日光避けのボードはこの車のマストアイテムでした。

    今となっては絶対に登場しない車だと思いますね。時代が違うとは言え、当時はこういう“ブッ飛んだ”車がゴロゴロしていた、車好きにとっては本当に良い時代だったなぁ・・と思いました。