トヨタ「MR2」(初代) 国内初の量産ミッドシップは手ごろな「僕らのスーパーカー」

その名が示すとおり、ミッドシップで2シーター、しかも手ごろな価格を実現した「MR2」は、日本のクルマ史を語るうえで外せない1台でしょう。

幻の4WD仕様モンスターマシン「222D」!

「MR2」のパワーユニットには、1.5Lと1.6Lの2種類を採用。メインに据えられたのは、当時、新開発であったツインカム16バルブの「4AG」。この1.6Lの直列4気筒DOHCエンジンは、最高出力130ps(グロス値)を発揮するもので、最後のFRレイアウトとなった、「カローラ レビン」と「スプリンター トレノ」に初搭載されたスポーツエンジンでした。決してパワフルではありませんが、940kg(1600G・MT車)と軽量だった「MR2」では、軽快な走りが楽しめたことでしょう。

Large 20170617 01
最上位グレードの「G-Limited」は「4AG」エンジンを搭載(画像:トヨタ)。

 このように憧れのミッドシップカーを誰でも手に入れられるようにした「MR2」は、「1984-1985 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど高い評価を受けました。

 トヨタは、「MR2」を「スポーティ・パーソナルカー」という新ジャンルのモデルとして訴求を図ったこともあり、「レビン」や「トレノ」、「セリカ」などのトヨタのエントリースポーツと異なり、モータースポーツベース車が設定されることはありませんでしたが、実は世界的な脚光を浴びる可能性がありました。それが幻に終わった「WRC(世界ラリー選手権)」参戦計画です。

Large 20170617 02
「MR2 G-Limited」のバックショット(画像:トヨタ)。

 当時、トヨタはFRレイアウトを持つ3代目「セリカ」を改造範囲の広いカテゴリーであったグループBに投入。しかしながら、アウディ「クワトロ」の誕生以降、もはや4WDでなければ勝つことが難しくなり、早急に4WD仕様のラリーカーを投入する必要性に迫られていました。

 そこで白羽の矢がたったのが、なんと「MR2」。ライバルにもコンパクトなボディと運動性能に優れたミッドシップレイアウトを採用したマシンが多かったため、当然の判断だったともいえるかもしれません。2L直列4気筒DOHCターボの3S-GTEをミッドに収め、4WD化されたモンスターマシン「222D」へと生まれ変わりました。

この記事の画像をもっと見る(5枚)

【自動車】シルビア、プレリュード、セラ… 今も色褪せない旧車の魅力とは

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. NISSANのMID4に期待したが出なかったなー、この頃からカローラもFFになったりで、MR-2も4AGだと記憶してるけど俺はこの頃2KエンジンのFRカローラ4MTに乗ってたけど当時はトヨタがレーザーエンジンだの日産がプラズマだの売り込んでたけどね

  2. トヨタのミッドシップといえば初代エスティマをお忘れなく。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス